SDGsやWell-beingを提唱するソトコトオンラインとアーバンライフメトロがタッグを組んで、SDGsやWell-beingを 推進する企業や組織、団体、プロダクト、プロジェクトにフィーチャーして、より良い未来を推進。 そこで今回は、三友商事株式会社が開発したオゾン除菌・脱臭機『エアバスター』を、ソトコトオンラインと コラボしてフィーチャー。
コロナ禍の影響から、人々の感染症対策への意識は格段に高まりました。三友商事株式会社(以下、三友商事)の企業理念“未来のもう一歩先へ”を具現化する製品『エアバスター』は、市場にオゾンによる除菌・脱臭という新しい可能性を提示しました。ソトコトオンライン編集部が、代表取締役社長の大門正義さんに、オゾンへの着目、製品化の挑戦、市場展開の過程、今後の展望について伺いました。
企業理念“未来のもう一歩先へ”に込めた思い
ソトコト まずは、三友商事株式会社の企業理念である“未来のもう一歩先へ”に込められた思いを教えてください。
大門正義さん(以下、大門) “未来の、もう一歩先へ”には、「今はまだスタンダードではない技術や商品を、少しでも共感頂ける方々とともに“新しいスタンダード”として築き上げていきたい」という願いが込められています。この理念は、オゾン技術を活用した『エアバスター』の開発にも通じています。オゾンをともにした生活という新しいスタンダードを実現するため、『エアバスター』には持続可能性や脱薬剤の発想を組み込みました。これにより、持続可能かつ自然由来の力で安全な空間を提供することを目指しているのです。

個人的な経験がきっかけでオゾンに着目
ソトコト そもそもなぜ、オゾンだったのでしょう?
大門 先代の社長だった父が異形性骨髄性白血病を患ったのを機に我が社に入ったのですが、この病気をきっかけとして、家の中のカビが健康に与える深刻な影響を及ぼすことを知りました。オゾンがカビ対策に効果的だと知り、試してみることにしました。
ソトコト 実際にオゾンによる脱臭や除菌を試した感想はいかがでしたか?
大門 実際に使ってみると、部屋の臭いが一瞬にして除去できることが分かり、「この魅力を自分が伝える側に回りたい!」という思いが沸きました。会社の商材として、お客様に喜んでいただけるのでは?という確信に近いものというか。ちょうどその頃、いわゆる薬剤を使ったスプレー式のものもたくさん出回っていましたが、確かに一瞬にして快適になる一方で、薬剤って果たしてどうなのか?という疑問も私個人的にはあり……。
前職が生活協同組合(CO•OP)で、安心、安全、そして添加物や農薬の少ないというものを追い求めていたので、除菌・脱臭に絶大な効果があり、即効性もあって、薬剤に頼らないオゾンに強く惹かれたわけです。
オゾンの効果

『エアバスター』の開発と市場展開
ソトコト では、入社直後からオゾンを採用した製品開発をスタートさせたのでしょうか?
大門 はい、入社後からオゾンの可能性を探る取り組みが本格的に始まります。『エアバスター』の開発は、株式会社タムラテコ(以下、タムラテコ)の技術を活用し、民間用に特化した形で進めました。同製品は、救急車に導入されている「BT-03」というモデルと同じ除菌システムを採用していますが、一般家庭や施設など民間市場に向けた製品設計では、操作性を簡素化し、メンテナンスが容易な構造にすることが重要な課題でした。さらに、オゾン濃度のコントロールを簡単にする技術や安全性の確保にも注力した結果、家庭で誰もが安心して利用できる製品として完成したのが、この『エアバスター』です。
ソトコト やはり、オゾンの取り扱いは難しいのでしょうか?
大門 一部の方の認識として「オゾンは危険」という考え方を持つ方がまだまだ多いですし、取り扱いが難しいのも事実です。オゾンに対する正しい知識がまだ低いことが原因とも言えるでしょう。たしかに高濃度オゾンは人体に悪影響を及ぼしますが、規定値さえ守れば安全・安心に空間を除菌・脱臭できることが証明されています。先に申し上げたタムラテコの「BT-03」が、全国3,000台以上の救急車内に導入されていることからも、その安全性は立証されているわけです。
ソトコト それは、これ以上ないエビデンスですね。
大門 オゾンの有用性を認知拡大させていくうえで、救急医療の最前線でも使用される信頼性はこれからより広く訴えかけていく必要があると思っています。ちなみに、『エアバスター』の市場展開には、コロナ禍が大きな影響を与えました。感染症対策への意識が高まったことで、オゾンによる除菌が注目されるようになり、販売が急増しました。コロナ前後の売り上げを比較すると、売り上げが一気に5倍に増加したという具体的な数字も示されています。
ソトコト 『エアバスター』の特徴を教えてください。
大門 まずは、低濃度オゾンを維持して一台で最大80㎡までスピーディーに除菌・脱臭が可能なうえに、付着菌まで除菌できること。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスにも一定の条件下において効果が立証されていること。そして“救急車品質”や“Made in JAPAN”等の信頼性。さらに、消費電力が低く消耗品もなく、操作性やメンテナンス性も簡単なのが特徴ですね。

導入実績と今後の展望
ソトコト 一般家庭以外に、『エアバスター』はどのような場所で使われているのでしょうか?
大門 『エアバスター』は全国規模の調剤薬局を始め、各種教育機関、全国の自治体や施設で導入が進んでいます。特に災害時の避難所や宿泊施設での導入に注目が高まりつつある状況です。防災協定を結んだ自治体との連携を通じて、災害時の避難所の衛生環境づくりや感染症対策品に役立つことを啓蒙しており、今後も全国的に導入を進めていきたいと考えています。
ソトコト 各種スポーツシーンでもサポートを続けていると聞きました。
大門 プロ野球では、阪神タイガース、中日ドラゴンズ、東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズなどに採用されており、他にもラグビーやバスケットボール、サッカーのプロチームにも導入実績があります。さらに、モータースポーツのジャンルも積極的にスポンサードすることで、『エアバスター』のスピーディな除菌・脱臭性能のイメージを確立できるよう、奮闘中です。
ソトコト すでにプロスポーツの世界では、一定数の認知獲得ができているということですね。
大門 プロスポーツの現場からは支持されているという実績も、オゾンの正しい知識を広めるうえでは必要なことだと思っています。まだまだ “脱臭=空気清浄機除菌”という認識が一般的ですが、選択肢のひとつとしてオゾンを挙げてもらえるようになるために、これからもプロスポーツ界との接点は持ち続けていきたいと思っています。

きれいで持続可能なミライを創造するために
ソトコト オゾンの正しい認識が広がることは、ウェルビーイング&リジェネラティブな目線でも有効だと思いました。
大門 コロナ禍に鈴鹿サーキットや富士スピードウェイで大規模イベントを開催するにあたり、地元の方々のご協力(理解)を頂けたことに対して、少しでもお返しがしたいとの想いから、三重県鈴鹿市、静岡県小山町と、大規模災害時の避難所にオゾン機器を提供する防災協定を結びました。

また、能登半島地震の際には、能登全7市に合計122台の『エアバスター』を寄贈しています。これは、感染症対策の重要性を強調し、オゾン技術の普及を進めることで、人々の暮らしに安心感をもたらしたいという考えからです。
これからも、大規模災害時の避難所環境改善に向けた「オゾンの備蓄」を推進していくと同時に、一般のご家庭にも『エアバスター』が普及することで、ウェルビーイング&リジェネラティブな空間づくりに寄与できればと思っています。
ソトコト ありがとうございました。
エアバスター特設サイト:https://sanyu-syoji.co.jp/o-three/