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博報堂100年生活者研究所が昭和100年を記念した特別展示「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」を開催


博報堂100年生活者研究所は昭和100年を記念して特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」を開催しています。人生100年時代の幸福をテーマに、日本人の幸福度や価値観の変遷を調査し、その結果を報告しました。調査では、日本では平均寿命が希望寿命を超えており、100歳まで生きたいと考える人が少ないことが明らかになりました。また、価値観の変化として「多様性」「自分らしさ」「柔軟な働き方」が重視され始め、幸福度のピークは1980年代だったことも示されました。企画には「昭和幸福度年表」や生成AIが描く「100年後の日本社会像」などが展示され、多様な幸せを模索する試みを行っています。

株式会社博報堂のシンクタンク「博報堂100年生活者研究所」は4月29日の昭和の日に合わせ、今年が昭和100年となることを受け、特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」を4月23日より同研究所で開催。

これに先立ち、同研究所でメディア説明会が行われました。

 

昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」開催

 

博報堂100年生活者研究所が行った調査結果を報告

人生100年時代における幸福をテーマに、様々な調査・研究を行っている博報堂100年生活者研究所。

「長くなる人生を、前向きに生きていく人を増やす」、そして「日本を、前向きな100年生活者の社会にする」ことを目指して活動しており、活動拠点として巣鴨に「Sei-katsu-sha Cafe かたりば(以下、かたりば)」を運営しています。

今回、同拠点で行われた発表会では博報堂100年生活者研究所の大高香世所長が登壇し、2025年が昭和がはじまってから100年の節目の年ということで、日本人の幸福度や価値観がどのように変遷してきたのか、というテーマで調査を実施し、その調査結果を報告しました。

「まず、私どものテーマであります人生100年時代において『あなたは100歳まで生きたいと思いますか』という質問を毎年調査をしておりますが、2022年に1番最初に行った時は生きたいと回答した方が28.7%、そして今年の2月にも行いましたが、その結果は27.7%ということで、ほぼ横ばいの状態です。」

また、6か国で調査を行った調査結果によると、日本では平均寿命が84.3歳、希望寿命(何歳まで生きたいか)が81.1歳となり、日本のみ平均寿命を希望寿命が下回る結果となりました。

その他の調査でも、100歳まで生きることへのポジティブな回答は日本が極端に少なくなる傾向にあったことから、

「私たちは、どうすれば“100歳まで生きたい”と思える気持ちを育めるだろうか、ということにチャレンジしています。まずは“100歳まで生きてみたい”という希望、それをできるだけ上げていきたいというのが、この100年生活者研究所の大きなテーマです。」

と同研究所で100歳まで生きたいという方を増やしていくことに挑戦すると語りました。

これまでの活動の成果として、産業・メディア・アカデミアとの共創で「100年人生ゲーム」「カンテレの特番“笑ライフ”」「東京大学でのウェルビーングについての講義」などを実施してきたほか、週1回ペースで記事配信などを行っていると紹介。

「これらのコンテンツで、皆様に人生100年時代を楽しくしていくということを、少しでも実感してもらえたら!」

と大高所長はコメントしました。

人生100年人生ゲームは株式会社タカラトミーと共同開発した商品で、2024年11月に発売。

現在は売り切れてしまって再販の予定もないそうですが、かたりばにて遊ぶことが可能となっています。

1万人以上の方から集めた人生の幸せ体験談を各マスのイベントとして配置し、お金を集めるのではなく一番「幸せ」になる“幸福長者”を目指すゲームとなっており、実際にインタビューで集めた「年齢別の幸福度の傾向」などもリンクさせたボードゲームだと教えてくれました。

 

昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」

4月23日からスタートした昭和100年を記念した特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」では、作成した「昭和100年 幸福度年表」を掲示。

20~80代の男女2,800名を対象に行った調査結果となっており、

・家族のつながり
・仕事
・経済的な安定
・自分らしさ
・多様性
・柔軟な働き方
・健康的な生活

上記7項目のどれを重視しているのか、そして幸福度はどれくらいなのかという数値をグラフで表示。

重視している点を見ていくと、2000年代までは主に「家族とのつながり」「仕事」「経済的な安定」の3つを重視する傾向にあり、2020年代からは変化していき「多様性」「自分らしさ」「柔軟な働き方」を主に重視するよう、価値観が変わっていっていることがわかります。

また、幸福度のピークは1980年代で、そこから徐々に減少傾向にあることも明らかになりました。

大高所長は、

「幸福度の曲線は“仕事”と“経済的な安定”と同じ動きになっておりますが、これから爆発的な経済成長というものがなかなか見込めない時代において、多様性を幸福につなげるという方法があるのかどうか、そこが注目されるところかなと思います。」

と述べ、幸福度は今後も下がり続けると予想されており、どう幸福度を上げるのかが注目するポイントだと説明しました。

2つ目の企画は生成AIのイラストを活用した「100年後の日本社会像」の動画。

100年前の出来事だけでなく、100年後の日本社会像をAIに予測させ、その中からありえるであろう未来についてチョイスし、編集した動画となっており、

「こちらの動画は生成AI技術を活用しまして、昭和の100年間とこれからの100年間をそれぞれ100秒ずつ、計200秒の動画にまとめました。この映像は予測ではなく、私たちが読み解いた仮説です。」

大高所長はこれから来る未来を、AIが予測した未来の中から20個、過去100年の中の出来事から20個、合計40個のトピックを選択して動画を作ったと説明しました。

そして3つ目の展示は、写真家のエドワード・ホールさんが撮影したポートレート作品2点の「100Wコラボ企画 生きざまポートレート」

ホール氏は1920~45年(昭和)生まれの日本人女性を撮り続けるプロジェクト「100Wプロジェクト」を行っており、今回はかたりばの常連客2名をポートレート撮影。

さらに写真には両名の生き様を文章で紹介しています。

また、本企画の開催期間限定で、新メニュー「しあわせの昭和プリンパフェ」も提供。

ボリューム満点なアイスと昭和プリンが一緒に食べられるパフェとなっているので、ぜひ足を運んで食べてみてください。

 

「長い時間自分がどう生きるか考えることが大事なのではないか」

説明会後半には、大高所長と、博報堂100年⽣活者研究所 副所長の田中卓さんによる対談を実施。

「我々の研究テーマであるウェルビーイングは、“ハッピー”と違ってより継続的な幸せを意味する言葉です。短期的な視点ではなく、100歳まで生きる可能性があるという風にした時に、その長い人生をどう生きるのかってところを長期的・持続的な視点で考えてみる。そのための機会に、この映像などが役に立つといいな、役に立てるんじゃないかなと思いました。」

と説明する田中副所長。

「幸せは人によって異なるところに帰着する」としながらも、自分の幸せが何なのかを“しっかり理解して言葉にしてみる”ことが重要なのではないかと、持論を述べました。

2つ目のトークテーマである「しあわせに対してAIが与える影響とは?」に移ると、AIをよく使っている方へ向けたアンケート結果を披露。

「悪い影響を与えるって答えた方が大体4割ぐらい。一方で、良い影響を与えると答えた方が7割ぐらいいらっしゃったんです。」

と解説。

使用していくに従って、自分の幸せに良い使い方を見出し、そこから学習して良いと感じるようになるのではないかと語りました。

「変わっていく幸せの姿をいっぱい目に焼き付けて、多様な幸せというものを本当に実現できる社会になるといいなと思っております。」

と語った大高所長の言葉の通り、多種多様な価値観や幸せが存在する中で「長生きしたい!」「100歳まで生きたい!」と思える人が増える社会になっていけば、日本はもっと明るい国になっていくのではないでしょうか。

博報堂100年⽣活者研究所:https://hakuhodo-rdc.com/100years_lab/

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