ママは毎日、家事や育児に大忙しです。体も心もクタクタで余裕がなくなると、ちょっとしたことでもイライラ!子どもに声を荒げてしまうことも…。子どもの寝顔を見ながら「今日も怒りすぎちゃったな」と自己嫌悪に陥ることはありませんか?いつだって元気で笑顔のママでいたいと思いつつも、なかなか上手くいかなくて試行錯誤しているママさん。ぜひ日々の生活にヨガを取り入れませんか?なぜヨガをすると元気で笑顔のママでいられるのか、三姉妹を育てながらヨガインストラクターとして活動中のライターがその秘密をお教えします。
子育て中にヨガをするメリット1 家事・育児を元気にこなす体作りができる
ママの仕事は365日休みがありません。また「家事・育児」 という一言の中に、どれだけの“見えない仕事”が詰まっていることか!朝から腰を落ち着ける間もなくて、夕方になる頃にはもうぐったり。
子どもの相手をしながら家事をするには、まるで一日中ジョギングをし続けるくらいの体力が必要です。
毎日を元気に過ごす体力をつけたいけれど、運動する時間がとれない…。そんな忙しいママにおすすめなのが、隙間時間にヨガポーズを取り入れることです。
1回につき5分ほど、1~2ポーズ行うだけでも体は変わってきます。私自身のお気に入りポーズは、プランクとダウンドッグ。体幹を強化したり、全身を伸ばしたりすることができてとても心地よいです。
短い時間でも効果を得るポイントは、体に意識を向けて行うこと。無理にポーズをとるのはケガのもとですから、ゆっくりと呼吸をしながら、体と会話をするような気持ちで少しずつ取り組んでみてください。毎日の積み重ねで、体力アップが期待できます。
子育て中にヨガをするメリット2 感情を爆発させずコントロールできるようになる
山盛りの家事やわがままを言う子どもにイライラが募り、つい感情を子どもや物にぶつけてしまった…という経験は誰しもあるのではないでしょうか。
そんな時は、ぜひ「ヨガ哲学」を日常に取り入れてみてください。哲学というと固いイメージがあるかもしれませんが、日常生活をより快適に過ごすためのコツがたくさん詰まっているのです。
例として“視点を変える/プラティパクシャバーバナ”という教えをご紹介します。
「子どもが言うことを聞かない!この子のためを思って言っているのになんで?!」と頭に血が昇ってきた時に、ふと視点を変えてみてほしいのです。
お子さんの立場から見たら、その出来事はどう映っているでしょう?ママにはママの言い分があるように、子どもにだって理由があるはずです。
そう思えたらしめたもの!「ママはこう思うんだけど、あなたはどう?」と落ち着いて話をすることができますよ。
子育て中にヨガをするメリット3 心身のスペースを広げ、柔らかくすることができる
ママのストレスが溜まる一因は「予定通りにいかない」ということではないでしょうか。
せっせと家事を進めていたのに、子どもがコップをひっくり返してカーペットまでびっしょり…。
濡れた洋服を脱がして洗濯しようとしたら「この服じゃなきゃ幼稚園に行かない!」と泣いて騒ぎ出す…。
こんなことが重なると、大きなため息が出てしまいますよね。
ネガティブな気持ちを抱え込んだままにすると心のスペースが狭くなり、気持ちの行き場がなくなってしまいます。放っておくと、いつか感情が爆発してしまうかもしれません。
ストレスでいっぱいになる前に、ぜひヨガレッスンに参加してみてください。お子さんを預けられなくても、子連れOKのレッスンもたくさん開催されています。
自分の呼吸の音を聞きながら固まっていた体を伸ばすことの気持ちよさと言ったら!自分へのご褒美タイムになること間違いなしです。
そしてヨガのポーズをとってみると、自分の体なのに、なかなか思うように動かせないことにも気付きます。すると「自分自身だって思い通りに動かせないのだから、子どもが思うように行動しなくたって当たり前なんだ」と、ふっと肩の力が抜けてきます。
「家事を完璧にこなさなければならない」「子どもをきちんとしつけなければならない」と、いつの間にか固まっていた心が柔らかくなるのを感じるでしょう。
ママへのヨガの効果をお伝えしてきましたが、ヨガをしていたとしても子どもの一挙一動にイラっとしたり、感情が抑えられなくなったりすることもあるでしょう。それはママの心のSOSです。
実はママが一番責任を持って「やらなくてはならない」ことは“自分を幸せにすること”。ママの心が幸せだと、子どもや家族にも幸せが伝わっていきます。
もし心の赤信号に気が付いたら、短い時間でもいいのでママ自身のメンテナンスをしましょう。心がニッコリする方法を探してみてください。
ママが笑顔で「おやすみ」を言えたら、子どもだけでなくママ自身も満たされた気持ちで1日を終えることができそうですね。ヨガというツールを上手に使って、二度と巻き戻ることのない今日がよりハッピーになることを願っています。