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最新モデルを運転したら、愛車S15シルビアへの愛情がより深まった話


■S15が恋しくなった原因はGR86? 少し前にGR86をお借りし、丸一日、乗り回してきました。 軽量、高性能、低重心を追求したというGR86。 旧モデルの発展型というより、NDロードスターをクローズドボディ&4座にしたような、カッチリとした乗り心地。 本当によくできていて、高速走行時はもちろん、ゆっくり走っていても楽しい。 久しぶりに「ずっと走っていたいな」と思った一台です。 ■筆者が望むクルマに望む条件 ・MT・後輪駆動・車重が1,3t以下・4座・メーターがアナログ GR86はメーターこそ液晶ですが、それ以外はクリアしています。 今のご時世に、本当にありがたいクルマです。 「これは買い替えの最有力候補か?」 なんて、ひとりごとをつぶやきながら運転していたのですが、帰りの道でどうにも寂しい。 乗り出したときはあんなに気分が高揚していたのに、今はS15が恋しくてしょうがない。 GR86とS15とは設計に20年以上の差があります。 走行性能に快適性能と、すべての要素で一回りも二回りも違い、GR86が劣っているところなんて、ただのひとつもないでしょう。 それなのに、なんでS15が恋しくなるのか? 帰宅してから数日間、ずっとその理由を考え続け、自分なりに納得のできる答えにたどり着きました。 ■寂しさの正体は右足に伝わる情報の違いか? 決してGR86を否定するつもりはないのですが、乗った直後からアクセルの軽さが気になっていました。 踏み込む量ではなく、踏む力に対して加速が鋭すぎる、あるいはレスポンスが良すぎる、といえば伝わるでしょうか。 慣れの問題と思い、実際、すぐに思った通りの加減速ができるようになったのですが、最後までその軽さを気持ちよく感じることはありませんでした。 アクセルに関して、GR86とS15(NA)は機構が別物。 S15(NA)はアクセルペダルからエンジン(スロットルバルブ)まで、物理的に繋がる機械式スロットル。 対してGR86はアクセルを踏んだ量をセンサーで計測し、エンジンで再現される電子制御式スロットル。 思えば電子制御式スロットルのクルマを、(たまに乗ることがあっても)所有したことがありません。 競技車両では機械式スロットルと電子制御式スロットルの優位性が比較されたりしますが、そういった次元の話ではありません。 踏力を押し返すリターンスプリングの感触とかワイヤーの重みとか、右足に伝わるアナログな情報をいつも感じていた。 それがGR86では感じられず、寂しかったんだと思います。 いや、自分でも重箱の隅を突く、難癖のようなことをいってると分かってるんですよ。 でも思いの外、機械式スロットルは私にとって身体に染みこんだ、大切なクルマとの対話装備だったようです。 ■手に入れて23年。改めて愛車の魅力に気づく 購入から23年を経て、あらためてS15(NA)の魅力を見つけることができるなんて、クルマって奥が深ぇなぁ。 電子制御式スロットルを採用することで部品点数を少なくでき、必要なスペースも小さくてすむ。 ATとの相性が良く、踏み間違いの抑制といった安全装備には必須な機能ため、現在の主流になっているそう。 そう遠くない将来、機械式スロットルを採用したクルマは姿を消してしまうのでしょうね。 自分が望むクルマの条件に「機械式スロットル」が入り、ますます選べる幅が狭くなりました。 機会をみて、運転中に機械式スロットルがどう動き、どんな反応が右足に伝わるのかを勉強しておきます。 きっとアクセルを操作するたびに頭の中で作動イメージが再現され、より運転が楽しくなることでしょう! [ライター・撮影/糸井賢一] ...続きを読む
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