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元気をもらえる!パリが舞台のドタバタラブコメ小説


仕事や趣味、ダイエットに恋。いま頑張りたいことがある人へ、原田マハさんの小説『ロマンシエ』をご紹介します。 美しくリアルに描かれるパリを舞台に、生き生きとした人物たちが紡ぎ出すドラマに元気をもらえるはずです。

パリが舞台のラブコメ小説『ロマンシエ』

小説『ロマンシエ』は、アートをテーマにした作品で有名な原田マハさんの著作です。

主人公は、有名政治家の長男であり美術大学生のイケメン男子、遠明寺美智之輔。ハイスぺックさが伺えるキャラクターですが、美大の同級生「高瀬君」への恋心と乙女な自分を周囲に隠しながら生活しています。

物語の中心は、そんな美智之輔が美術大学を卒業したあとの、パリでの留学生活。美智之輔はパリの有名美術大学への編入を目指し、フランス語を一から学びながらカフェでのアルバイトに励みます。

そんなある日、凄まじい勢いでPCのキーボードを叩く、ぼさぼさのおかっぱ頭をした日本人女性がカフェに来店。どうやら日本人らしい彼女の正体について、美智之輔は空想を巡らせますが……。

『ロマンシエ』の注目ポイント

『ロマンシエ』の魅力は、なんといってもリズミカルで先の読めないストーリー。基本的に美智之輔の視点で物語が進むので、恋に仕事に学業に、目まぐるしく動くパリでの日々が追体験できます。ひとつ謎が解けたかと思えば新たな事件が起こり、解決したかと思えば今度は憧れの彼との新展開……と読者を惹きつけて離しません。

また、親や同級生の前ではクールに振る舞う美智之輔ですが、内心は乙女な彼がキャーキャー騒いだり鋭くツッコミを入れたり、コミカルな文章も見どころ。彼の内面を知っているからこそ、思わず応援したくなるはずです。

さらに、原田マハさんのアートに対する愛情や造詣の深さもうかがえます。本作では、リトグラフと呼ばれる版画表現が登場。パリの美しい情景とともに語られる、リトグラフの魅力にも注目です。

こんな人におすすめ!

・明るい気持ちになれる小説が読みたい
・なんだか生きづらいと感じている
・少女漫画のようにドキドキする小説が好き

『ロマンシエ』は、パリで過ごすキャラクターたちが生き生きと描かれた小説です。コミカルな中にも、きっと共感できる思いや言葉に出会えるはず。ぜひ手に取ってみてくださいね。

ロマンシエ
■著者:原田マハ
■出版社:小学館
■書籍価格:単行本1,650円・文庫946円(各税込)
■電子書籍:あり(Kindle・hontoほか)
画像出典:Amazon

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