ニュースネクスト編集部がお届けする、編集スタッフ出張グルメ紀行!!!
色んな仕事を掛け持ちしている編集スタッフたちは、全国津々浦々、出張しております。出張の楽しみと言えば、【美味しいものを食べること!】ということで、全国各地の出張先で出会った地元グルメをお届けします。
第18弾は、広島県の呉市の名物『呉冷麺』をご紹介します。

広島県の南西部に位置する、瀬戸内海に面した呉市。この呉市のご当地グルメ『呉冷麺』をご存じでしょうか?
焼肉屋さんで食べる冷麺とも、夏の定番の冷やし中華とも違う、呉発祥の冷麺が『呉冷麺』です。
今回ご紹介するのは、呉冷麺発祥の店として、地元のみならず全国から多くの人が訪れる名店「元祖 珍来軒」。創業より70年以上にわたり愛され続けるその味は、呉の食文化を語るうえで欠かせません。
戦後、呉市中通付近で屋台から始まった珍来軒。“冷麺に中華そばの麺を使えば、それは冷麺ではなく冷やし中華になる”と味がよく絡む平打ち麺に、甘みとピリッとした辛さが広がる酸味を抑えたスープを合わせた『呉冷麺』を先代が作り上げた事から誕生しました。
今回お店に伺った際は、12時ちょっと前に着きましたが、5組ほど並んでいました。お店を出る時には写真(上)の長蛇の列となり、地元民にも観光客にも愛される人気店ということが伺えます。

順番が近づくと、先に食券の購入をしてまた列に戻り待機します。
冷麺以外にも中華めんやワンタンメンの他、様々な種類のシュウマイや餃子もあり、こちらも美味しそうでした。
特徴的な酸味と辛みのあるタレと相性抜群の平打ち麺

呉冷麺のスープといえば、醤油ベースに酢の酸味と唐辛子のピリッとした辛みが効いた甘酸っぱさが特徴。
珍来軒は、鶏ガラをベースにしたコクのある出汁に独自の調味を加え、さらに酸味を抑えることにより、あっさりしながらも甘みと辛みが際立つ奥深いスープとなっています。最初はそれほど辛く感じないけれど、徐々に広がる辛みがなんとも癖になる後引く美味しさです。

麺は自家製の平打ちストレート麺で、つるりとした喉ごしともちもち感がスープとよく合います。スープは少しだけ入っているのでしっかり麺と混ぜて食べるのがポイントです!
具材はチャーシュー、ゆで卵、きゅうり、海老とシンプルながら相性抜群。特に、味がしっかりしみ込んでいる柔らかいチャーシューは、それだけでもごはん一杯いける美味しさでした!定食やチャーシュー丼セットもあるのでそちらもおすすめです。

卓上には、酢辛子や黒酢が用意されており、途中で加えると味の印象がガラリと変化するのも楽しいですね。
地元から遠方まで行列必至の人気店
休日はもちろん、平日でも地元の方だけでなく、遠方からのお客さんも訪れ、行列ができることが多い珍来軒。しかし回転が早いため、思ったより待たずに入れることもしばしばです。呉を訪れた際には、長年愛されてきた元祖の味をぜひ体験してみてください。
呉冷麺の元祖として、今も多くの人々を魅了し続ける「珍来軒」。その一杯には、呉の歴史と食文化が詰まっています。
▶店舗情報
元祖珍来軒
【住所】広島県呉市本通4-10-1
【営業時間】11:30~15:00(売切れ次第終了)
【定休日】火曜日