File no. 136
《VELVA SHEEN/ベルバシーン》
シャツやスウェットは万能だ。
時にはファッションアイテムとして着用され、また時にはホームウエアとしても着用される。
もっといえば、かつてはスポーツウエアとしても着用されていた。
そんな汎用性の高いアイテムだからこそ、Tシャツやスウェットはデザインの微妙なニュアンスが大切。
素材感やシルエット、カラーリングなど、全体に漂う空気感がファッションアイテムに適したものなのか、はたまたホームウエアに適したものなのかを分ける。
つまりは、最初の段階でどんなアイテムを選ぶか。
その選球眼がとっても大切なのだ。
ということで、今回はTシャツやスウェットの聖地、アメリカで90年の歴史を誇る老舗ブランド《ベルバシーン》の歴史を紹介。
意外と難しいTシャツやスウェット選びの参考にしてほしい。
《ベルバシーン》は、1932年にアメリカ・オハイオ州シンシナティで創立された。
創業当初からTシャツやスウェットを中心に製造。
その優れたクオリティの製品は、着実にアメリカ国民の信頼を勝ち取り、次第にカレッジや各種スポーツチームのプリント用ボディとして採用されるようになった。
また《ベルバシーン》の製品は、アメリカ海兵隊のコスチュームボディにも抜擢される。
厳格な規定が設けられているアメリカ海兵隊が取り入れたことで、さらにその高いクオリティが証明されることに。
ついには、アメリカ国内はもとより、世界中にその存在が知られることとなった。
現在、ヴィンテージを取り扱っている古着店の多くに、かつて製造された《ベルバシーン》のTシャツやスウェットが価値のあるものとして取り扱われている。
数十年を経た現在も色褪せない魅力、そしてまだまだ現役で着用できる耐久性を備えており、当時どれだけ優れた製品だったかが推察できるエピソードの1つだ。
そんな《ベルバシーン》は現在も現役で活躍中。
創業以来"メイド・イン・USA"を貫き、当時の縫製方法はそのままにアメリカの歴史を今に伝え続けている。
古き良きデザインや生地を復刻させるなど、注目のプロダクトを多数発売しており、写真の「2パック クルーネック ポケット付き 半袖Tシャツ」は"ブルーレーベル"というシリーズから展開されているもの。
ブランドを代表する製品であり、アメリカを象徴する製品といっても過言ではない名作だ。
その他にも"イエローレーベル"や"ホワイトレーベル"など、かつてのプロダクトを復刻した魅力的なシリーズもあるので、気になったらそちらもぜひ注目してほしい。