デビュー前から注目を集めるブランド「ZANE ARTS」とは?
北アルプスの玄関口、長野県松本市で立ち上がった新アウトドアブランド「ZANE ARTS(ゼインアーツ)」がギアフリークの間で話題になっている。
先日発表されたテント、タープはどれも機能的でスタイリッシュ。2019年4月の発売を前に一部ショップでは異例の早期ネット予約がスタートしていて、受け付け開始早々に品薄となったアイテムもあるほどで、今後人気を集めるのは間違いない注目のブランドだ。2019年4月に発売を予定している4つのテント・タープをまとめて紹介しよう。
スタイリッシュなアースカラーの進化系ワンポールシェルター「ゼクーM」。
ZANE ARTS「ZEKU-M」 ¥82944
ゼインアーツの現時点でのフラッグシップともいえるのが、4人が快適に過ごせるサイズのミドルサイズワンポールシェルター「ZEKU-M(ゼクーM)」。
一見するとワンポールには見えない形状だが、メインのポールは1本のみ。周囲をエクステンションフレームで立ち上げることで、ワンポールの最大のデメリットである空間の狭さを解決して、広い居住空間を実現している。
似たようなタイプの進化系ワンポールシェルターだと、ベルガンスの「ウィグロ」やオガワの「トレス」がある。
どちらも丸みを帯びた形をしているのに対して、このゼクーMはエクステンションフレームをアーチ状ではなく角を持たせた形にしてあえて外側に配置するなど、ミリタリーっぽいギア感を漂わせた独特のスタイリッシュな佇まい。オンリーワンな存在感を放つシェルターに仕上がっている。
生地には、表面にシリコーン、裏面にポリウレタン(PU)加工を施したポリエステルリップストップが採用されている。
ワンポールテントのもう一つの弱点といえば、夏場の暑さだが、これは6面あるパネルのうち1面を大胆に開口可能なことで解決。このパネルと出入口を全て開口すれば、かなり風抜けが良くなり、暑さを軽減できる。
一見、複雑な形に見えるが、ワンポールテントなので設営は簡単で、ビルディングテープが取付けられた4コーナーをペグダウンしてセンターポールを入れると自立する設計になっている。
ボトムは六角形で、付属の五角形リビングシートを使うと、土間がつくられるので、出入りの際の靴置きや雨具の脱ぎ着に便利。現在のところ、インナーテントの発売予定はないという。
発売は2019年4月上旬の予定。同時に発売となる他の3モデルも注目だ。
次ページでは、その他ラインナップをご紹介!
スモールサイズシェルター「GIGI-1」。
ZANE ARTS「GIGI-1」 ¥42984
「GIGI-1(ギギ1)」は、パネルの開閉や跳ね上げによりいろいろなアレンジが可能なデュオキャンパー向けスモールサイズシェルター。このシェルターもエクステンションポールによりサイドを立ち上げてワンポールの最大のデメリットである空間の狭さを解決。
テーブル・チェアを使用し、必要な道具を十分に入れた状態で2人が対面でゆったり座れるワイドな居住空間を確保している。さらにコット2台を設置することもできる余裕のキャパシティーなので、これ一張りでリビングも寝室も兼ねることができる。
また、前後のドアパネルを大きく跳ね上げれば、まるでタープの様な開放感を得る事が可能で、ワンポールのもう一つのデメリットである夏場の暑さも軽減できる。
山岳ベースにもなる、コンパクト2ルーム「ROGA-4」。
ZANE ARTS「ROGA-4」 ¥63612
「ROGA-4(ロガ4)」は、一般的なファミリーテントと同等サイズのコンパクト2ルームテント。
2つのダブルクロスフレーム(魚座型)をブリッジフレームでつないだ構造は耐風性に優れていて、さらに軽量(フライとフレームだけの最小重量は4.5kg)なので、キャンプだけでなく日本の山岳のベースキャンプ用としても使える仕様になっているのが特徴だ。
アウトフレーム構造の吊下式なので、フライシートに取付けたまま、雨の時でもインナーを濡らさずに設営撤収が可能。インナーテントには最大4人が就寝可能で、インナーテントを外せば8人用大型シェルターとしても使用できる。
機能美タープもラインナップ! 次ページでチェック!
シルエットが美しい、4ウイングタープ「GEU」。
ZANE ARTS「GEU」 ¥48384
「GEU(ゲウ)」は手裏剣型のオールウェザー4ウイングタープ。広い有効面積でタープとしての実用性を確保しながらも、稜線のゆるやかな曲線とシャープな4ウイングが大自然に映える美しいシルエットになるようデザインされている。
テントとタープをオーバーラップさせたレイアウトいわゆる「小川張り」が可能になる、タープテール(ロングテープ)も付属する。
ゼインアーツのテント・タープの生地には、表面にシリコーン、裏面にポリウレタン(PU)加工を施したポリエステルリップストップを採用。耐水圧を必要最低限の1500mmに留めることで、耐水圧(ポリウレタン)加工時の熱による生地劣化を抑え、引裂強度を維持している。
最近のテントは過度な耐水圧加工の影響で劣化が早いものも多い中、生地の強度をあげることで長く愛用してもらいたいというメーカーの心意気が現れていて好感が持てるところだ。
2019年は新ブランド「ゼインアーツ」から目が離せない。
(問)ゼインアーツ https://zanearts.com/