リカバリーサンダルというジャンルがすっかり定着してきた昨今。しかし、アクティビティはシューズがいいし、その後のチルタイム、“その時”にリカバリーサンダルが履きたくなる。
そんな“あとちょっとの不満”に、真っ向から応えたのが「bumpy(バンピー)」だ。
創業78年の老舗ゴムメーカーが作る、パッカブルな1足。

2025年6月27日から3日間、幕張メッセで開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW 2025」で、思わず立ち止まったのが、この「bumpy」のブース。
ブランドを展開するのは、点字ブロックや車のドア枠といった工業用ゴム製品を手がけてきた創業78年のメーカー「広島化成」。高齢者向け機能靴の開発経験も活かしながら、中価格帯のリカバリーサンダルに挑んでいる。
その第一弾が、「bumpy packable(バンピーパッカブル)」。最大の特徴は、ドローコードでまとめられること。従来のリカバリーサンダルにありがちだった「かさばり問題」を、コンパクトなパッキング機能でスマートに解決してくれる。

さらに注目したいのが、ソールの形状。左右のソールが非対称の“凸凹”構造になっていて、くっつけて収納できるのだ。この構造により、ソール面が露出せず汚れが他の荷物につきにくいというメリットも。細かな気配りが、プロダクト全体に行き届いている。
ソールは吸い付くようでいて、安心もあり。

衝撃吸収性と弾力性が共存する新開発のインソールにより、履き心地、クッション性は抜群。それでいてアウトソールは適度な硬さがあり、安定感と耐久性も確保されているため、やわらかいけど、安心感もある。履いた瞬間にわかるフィット感が心地よい。
フェス帰りやキャンプ場でのひと休み、クルマ移動のタイミングなど、ちょっと足を解放したい場面にぴったりだ。
デザインにも抜かりなし。街でも、自然でも。

デザインを手がけるのは、ブランドの広報・営業も担うデザイナーの国原氏。アウトドアでも街でも浮かないニュートラルなカラーとフォルムにまとめられており、足元に“気を抜いた格好よさ”を添えてくれる。
現在はアバハウスのECストアや楽天で展開中。広島のセレクトショップなど、感度の高い店舗での取り扱いも広がっているという。
他モデルもチェックしておきたい。

展示会場では、パッカブル以外のモデルも注目を集めていた。
「bumpy winter」は、寒冷時にも対応したスリッポンタイプ。見た目はミニマルながら、内側には防寒ライニングを備えており、秋冬キャンプや車中泊にちょうどいい選択肢になりそうだ。
また、スリッポンとサンダルの中間のような「bumpy sabo」は、脱ぎ履きしやすく、それでいてヒールカップでフィット感も確保。オフィスやルームシューズ、ちょっとそこまで──というシーンに、意外と重宝しそうな存在だった。
足に優しくて、持ち運べて、見た目もちょうどいい。

足に優しくて、持ち運べて、見た目もちょうどいい。トレンドに依存しない、実直なプロダクトが逆に今っぽい。玄人好みの一足になりそうだ。
(問)広島化成 www.hiroshimakasei-shoes.jp/
The post “持ち歩けるリカバリー”。老舗が生んだ、今どきサンダルの最適解。 first appeared on GO OUT WEB.