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ギアフリークたちの、とっておきの逸品。一度手にしたら、手放せない理由とは?


GO OUT CAMP冬2024で、スタイルにこだわるキャンパーたちの逸品を取材しました。"ジャーニーテーブル"は、masatoさんが愛用するユニークなサイドテーブル。コンパクトで使い勝手が良く、多様な使い方が可能です。epitaphさんはヴィンテージバーナー"オプティマス22B"を愛用、手間を楽しみながら昔の道具を大切にしています。白カズさんは、最新テクノロジーのポータブル冷蔵庫"ICE CO"を活用。見た目はレトロですが、利便性は抜群です。LELEさんは拡張性の高い"コードユニット"を愛用、多目的に利用できるラックです。そしてしげさんは、韓国の花柄アルミちゃぶ台を活用し、妻のセンスも取り入れています。それぞれが自分のスタイルやこだわりを持ち、独自の道具を選んでいます。たくさんのリサーチと偶然の出会いが、より良い道具に巡り会うためのカギです。

自分のスタイルを追求してサイト作りを楽しんでいる、おしゃれなキャンパーさんたちに突撃。さまざまなギアを使ってきた皆さんにとっての「逸品」を紹介してもらいました。目の肥えたギアフリークが思わず買ってしまった、手放せず長く使っているキャンプ道具とは?

取材を敢行したのは、2024年12月13日〜15日に開催された「GO OUT CAMP冬2024」。春夏秋の開催に比べて小規模なものの、冬キャンプ慣れしたキャンパーさんたちが多く集まることもあり、装備が充実した玄人感漂うサイトが多く見受けられました。

使い手の想像力をくすぐる、ユニーク形状。

ジャーニーブラザースの「ジャーニーテーブル」

OWNER:masatoさん
季節に合わせてサイトコーデを楽しみ、フィールドに繰り出すオールシーズンキャンパー。道具は、汎用性が高く使い回しのきくアイテムが好み。

テントの外にテーブルやチェアを展開してリビングを作っていたmasatoさん。たくさんの小型テーブルが置かれているなか気になったのが、チェアサイドに置かれていた真ん中だけ高さのある見慣れない形のテーブル。こちらは、ユニークな木製のファニチャーを展開するブランド、ジャーニーブラザースのものでした。

「形の可愛さにビビッときて購入しました。こういうコンパクトなテーブルはいくつあっても困らないですからね。使ってみてわかったんですが、サイドテーブルとしてかなり使い勝手がいいんです」

「高い部分は缶のドリンクを置くのにちょうどよくて、ワインボトルのような高さのあるものは下段に置くなどして使い分けています。ミニラックとして使ってもいい感じでした。ただ物を置いているだけなのに、小洒落た感じになるので楽しいですね。」

「畳むとこんな風にフラットになるので、持ち運びもしやすいんです。テント内をお座敷にするときはこの状態で超ローなテーブルとして使ったり、2つのミニスツールに橋を渡すように乗せて天板にしたりと、キャンプをするたび使い方の発見があります。我が家はよくキャンプをするので、こういう色んな使い方ができる道具は勝手がいいですね。」

使い手の想像力を試すような挑戦的なデザインの「ジャーニーテーブル」。まだまだ活躍のポテンシャルを秘めていそうです。飽きの来ない道具を探している方は、用途の多さやアレンジの幅で選ぶと、長く付き合えるアイテムに出会えるかもしれません。

masatoさんのテントサイトはこちら

ヴィンテージ好きが沼る、ディープな箱ストーブの世界。

オプティマスの「22B」

OWNER:epitaphさん
外遊びと道具を愛する熟練キャンパー。ヴィンテージものから今時のものまで、本当に良いと思ったものを厳選して取り入れるスタイル。古いランタンやバーナーをついつい集めてしまうとか。

ヴィンテージものやガレージブランドのアイテムをバランスよく織りまぜ、上質感のあるサイトを組んでいたepitaphさんのとっておきは、このバーナーです。こちらはスウェーデンのアウトドアガス機器メーカー、オプティマスの「22B」。

古くからのアウトドア愛好家から「箱スト」の愛称で呼ばれてきた、収納ケースが一体化した加圧式バーナーです。ヴィンテージのものはマニアの間で高値で取引されるなど、根強い人気を誇ります。

「こういった古いバーナーやランタンが好きで集めているんですが、この『22B』は特に気に入っています。シングルのものはたくさんあるんですが、2バーナータイプはなかなかないんです。50年代のものなので、塗装が剥げていたり錆びていたりするものがほとんどのなか、状態の良いものに出会えたのは奇跡ですね。」

「古いものですが、いまだにネットで探せばアフターパーツが手に入るので、まだまだ長く使えそうです。構造がシンプルなので壊れにくいですし、すぐ直せるのがこの手のバーナーの良いところですね。この80年代の古いMSRのヒートエクスチェンジャー付きクッカーとの組み合わせも気に入っています。」

クイックかつイージーに使える最近の道具を使うのもいいですが、こういった古い道具ならではの手間を楽しむのも乙なものです。

epitaphさんのテントサイトはこちら

インダストリアル感がたまらない、ポータブル冷蔵庫。

ICE COの「APL35」

OWNER:カズさん
仲間やフォロワーから”白カズさん“の愛称で呼ばれる、白いキャンプギアフリークス。白は200色あるらしいが、一番好きな白は、色味の乗っていない真っ白とのこと。最新テクノロジーに明るい。

ホワイトカラーに誰よりもこだわりを見せるカズさんのイチオシは、このアルミコンテナのようなボックス。実はこちら、ICE CO(アイスコー)という新進メーカーのバッテリーで稼働する車載冷蔵庫でした。インダストリアルなデザインがたまりません。

「基本的には白いギアばかり集めているんですが、こういったシルバー系のアイテムは、良いアクセントになるので、ちょこちょこ取り入れて、変化をつけています。サイトに馴染むデザインも気に入っているんですが、使い勝手も自分のスタイルにマッチしていたので、今では一軍ギアです。」

「これまでのポータブル冷蔵庫って大きいものが多かったんですが、このICE COの冷蔵庫は、比較的コンパクトで車載しやすいですね。高さが、愛用しているイエティのツールボックスとほぼ同じな点も気に入っています。昔ながらのアルミコンテナのような見た目に反して、アプリで温度コントロールできたり、機能は最新なのがユニークですね。」

「保冷だけじゃなくて冷凍もできる点が、クーラーボックスとの違いですね。家にいると当たり前ですが、これがキャンプでできるのはめちゃめちゃ便利です。連泊のときに足の速い食材を2日まで保たせたり、すぐに飲みたいドリンクを急速冷凍機能で冷やしたりできるので、一度手にしたら手放せない!夏になったら、アイスとか入れたいですね。」

フィールドに冷蔵庫を持ち出す便利さはわかっていても、使ってみないと実感できないもの。カズさんのような文明の利器を駆使して、フィールドで快適に過ごすスマートスタイルのキャンプにグッとくる方は、アウトドア用の白モノ家電の導入はいかがでしょうか?

カズさんのテントサイトはこちら

汎用性高し。拡張性バツグンのマルチラック。

トウキョウクラフトの「コードユニット」

OWNER:LELEさん
家族と国内外への旅行や地元のお祭りを楽しむパパさんキャンパー。ハロウィンやクリスマスなどの年間行事は家族で全力で楽しむタイプ。ガレージブランドのギアに目がなく物欲を絶賛開放中。

こちらは、高頻度でハイクオリティなキャンプギアを続々と展開しているブランド、トウキョウクラフトの新製品「コードユニット」。X型のフレームに天板が組み合わさったステンレス製のマルチラックで、複数を組み合わせたり多彩なオプションを追加することで、機能拡張を楽しめる注目のアイテムです。

「無駄のないデザインとカスタマイズを楽しめる機能性に惹かれて入手しました。サイドテーブルやラックとして使えるうえ、下段に専用のバッグが吊り下げられるようになっていて、収納アイテムとして使える点もいいですね。複数用意すると縦に積み上げたり、横に連結したりできるみたいなので、ちょこちょこ買い足していこうと思います。」

「今日は、ナタや火吹き棒など焚き火周りのギアを収納するのに使っています。天板がステンレスなので、火にかけたクッカーやケトルの置き場としてもちょうどいいです。畳むとコンパクトになる点も、荷物が多くなりがちなファミリーキャンパーの私には重宝します。」

マルチに使えるうえ、高い拡張性と運搬性を備えたこちらのアイテム。コアなキャンパーさんの間ですでに人気が出始めていて、下段に吊り下げるソフトクーラーや、ランタンハンガーなどもオプションも続々展開されるようなので、気になる方は要チェックです!

LELEさんのテントサイトはこちら

奥さんが見つけてきた、異国のホームグッズ。

韓国雑貨のちゃぶ台

OWNER:しげさん
アウトドアライフを楽しむ、ファミリーキャンパー。ご自宅も雑誌に取り上げられるなど、インテリアのセンスもピカイチ。人とかぶらないアイテムに惹かれるタイプ。

感性の赴くまま集められた、ポップなアイテムで自然体な空間を作り上げていたしげさんのお気に入りは、アルミでできた花柄の丸いちゃぶ台。話を聞いてみると、ユニークな出会いのエピソードがありました。

「このちゃぶ台は、韓国ドラマ好きなうちの奥さんが、劇中の背景に映り込んでいるのを見て、ネットで探し購入してきたものです。なんでも、あっちでは定番の雑貨みたいですね。」

「基本的にキャンプ道具は、私が選んでいるんですが、『こんなのも合うんじゃない?』と奥さんが提案してくるパターンもあるんです。そこで選んでくるアイテムがけっこう自分の趣味の的を射ていたりしまして、このちゃぶ台もそんな道具のひとつですね。デザインの可愛さだけでなく、軽くてパッと展開できるので実用的。脚を畳むとお盆としても使えます。」

「アルミ製なので、火器が使えるのも便利。この上にアルコールバーナーと風防兼ゴトクを置いて鉄板を乗せ、焼き肉をしたりしています。この一体感がいいでしょう?(笑)。テーブルにはヘリが付いているから、ドリンクをこぼしても大丈夫なところも使い勝手いいです。」

奥様が意外な場所で見つけてきた、異国の便利アイテム。映画やドラマ好きの方は、ストーリーだけでなく、映り込んだアイテムなどを注意深く観察すると、思わぬ発見があるかもしれません。そういうときには、写真やスクショを撮ってGoogle画像検索にかけるとヒットしたりするのでおすすめです。

しげさんのテントサイトはこちら

アンテナの感度を高めて、自分だけの逸品を見つけよう。

明確なこだわりをもとにギアを集めている方、思わぬギアとの偶然の出会いを楽しんでいる方、お気に入りのギアを手にするに至る経緯はさまざまでしたが、みなさんに共通していたのは、たくさんのものを見て触っていること。

自分にとって良い道具に出会う確率を高めるには、たくさんのリサーチを重ねることが第一歩だということをあらためて思い知りました。また、キャンプで使えるアイテムはアウトドアショップにあるとは限らないので、注意深く売り場を観察したり、普段行かないようなショップにふらっと入ってみると、良い出会いがあるかもしれません。

The post ギアフリークたちの、とっておきの逸品。一度手にしたら、手放せない理由とは? first appeared on GO OUT.

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