三菱自動車は軽自動車タイプのBEV、「eKクロスEV」を今夏から発売すると発表した。全国の三菱系列ディーラーと楽天市場店で販売する。価格は239万8000円〜293万2600円で、補助金(55万円)を受けた場合の実質的な購入額が184万8000円〜となる。
eKクロスEV概要
新型eKクロスEVは、三菱の人気軽自動車eKクロスシリーズに新たに設定されたBEVモデルだ。eKクロスの使い勝手そのままにBEV化。注目の航続距離はWLTCモードで180kmだ。バッテリー搭載量は20kWhである。
三菱によれば軽自動車およびコンパクトカーのユーザーの約8割は1日当たりの走行距離が50km以下だという。つまり180kmの航続距離があれば大半のユーザーはストレスなく日常使いができるということだ。
充電は普通充電(AC200V/14.5A)とCHAdeMOの急速充電に対応している。普通充電は約8時間で満充電、急速充電は約40分で80%の充電が完了する。駆動用バッテリーにエアコンの冷媒を使った冷却システムを採用し、電池の温度上昇を制御することで高速走行と急速充電を繰り返したとしても高い充電量を維持できるという。
駆動はフロントに搭載したモーターで行なう。出力は47kW(64ps)/195Nmだ。47kWは軽自動車の自主規制の数値、最大トルクの195Nmは、660cc直3ターボの100Nmの約2倍である。
マイパイロット搭載
eKクロスEVは、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」を搭載(PとGにメーカーオプション設定)。これはアライアンスを組む日産のプロパイロットの三菱版だ。またスムーズな車庫入れをサポートする「マイパイロットパーキング」を三菱自動車として初めて採用している。
バッテリー容量の20kWhは、一般家庭の2日分(1日当たりの使用電力量を約10kWhとして算出)に相当する。自宅でV2H(VehicletoHome)機器と接続すれば電力使用量の多い日中に駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭で使用し、夜間に充電するなど電力のピークシフトに貢献することもできる。
メーカー希望小売価格
G:239万8000円
P:293万2600円
令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金:令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」が55万円の補助金を受給すると
G:184万8000円
P:238万2600円
となる。
三菱eKクロスEVは、アライアンスを組む日産と共同開発した軽BEVだ(日産版はサクラ)。軽のBEVが市場でどう受け入れられていいくか、注目のBEVの登場だ。
eKクロスEV P
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1655mm ホイールベース:2495mm 車両重量:1080kg サスペンション:Fストラット式/Rトルクアーム式3リンク 駆動用モーター MM48型交流同期モーター 定格出力:20kW 最高出力:47kW/2302-10455prm 最大トルク:195Nm/0-2302rpm 駆動用バッテリー:リチウムイオン電池 総電圧:350V 総電力量:20kWh WLTCモード:124Wh/km 市街地モード 100Wh/km 郊外モード 113Wh/km 高速道路 142Wh/km 一充電走行距離:180km
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