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ディープな名店ひしめく! 世田谷ショップ散策。【後編】



世田谷エリアは個性派ショップが点在するディープスポット?


ネットで欲しいアイテムをポチるのもいいけど、実際にショップに足を運べば、思わぬアイテムとの出会いや、新しい発見があるはず。そこでGO OUTがオススメするショップをツアー形式で厳選案内。


フリッジの熊坂さんとエフ シーイーの山根さんの同年コンビが、昼下がりの松陰神社商店街を散策中。そして商店街のアットホームな雰囲気にも違和感なく溶け込んでいる、ちょっと不思議な古書店に立ち寄ることに。





【SHOP 3】nostos books ノストスブックス


東京都世田谷区世田谷4-2-12  tel:03-5799-7982  12:00~19:00  水曜定休  https://nostos.jp/

アートやデザイン関係の書籍などをメインに扱う古書店。ここでしか入手できない奇書や珍書も揃う。さらにバッグやステーショナリーなどの雑貨も並び、セレクトショップ感覚で買い物を楽しむことができる。



2人とも実は本が大好きという共通点があり、急遽訪れたノストスブックス。熊坂さんは「この辺りに来たらいつも立ち寄るお気に入りのショップ。セレクトが好きなんですよね」と常連の様子。


山根さんも2回ほど来たことがあるらしく、「入ると、つい本を買っちゃうんですよね。本以外の小物もおもしろいです」と、雑貨類もしっかりとチェック。



川上澄生著『アラスカ物語』  ¥16200


熊坂さんが気になった1冊は、70年代の版画の作品集。版画家の川上澄生氏が、アラスカでの日々を綴った日記と版画作品を収めた著作で、限定300部の貴重な代物。装丁も美しい。


「最近、ちょっと版画にハマっているんです。これはいろんな作品が載っているから、かなり見応えがありますね。それと本棚映えもしそう(笑)」。



raregem×nostos booksのマガジンバッグ ¥28080


山根さんは“移動できる本棚”をコンセプトにしたマガジンバッグに注目。ショートハンドルと革のサブハンドル付きで、家の中を自由に移動させることができる。雑誌も入る大判サイズで、中に仕切りがあるため機能的。


「実はインスタグラムでチェックしていて、おもしろいなと思っていたアイテム。やっと実物を見られました。本を持ち歩くことはあまりないけど、レコードを入れるのにも良さそうですよね」。



左/道具学叢書委員会『道具学への招待』¥1296 右/淡交社編集局『茶道具ハンドブック』¥1080


こちらも熊坂さんが購入リストに入れた本。『道具学への招待』は昔ながらの生活用品から路面電車まで、様々な道具を紹介した一冊。茶道具ハンドブックは、カラー写真も多くて実用的。


「漫画『へうげもの』の影響で茶道に興味を持って、いろんな資料を集めている最中。古書って古着と同じで一期一会だから、なるべく出合ったタイミングで買うようにしています」。



片桐ユズル、中山容 訳『ボブ・ディラン全詩集』 ¥7992


ミュージシャンとしての一面も持つ山根さんらしいセレクトの、ボブ・ディランの詩集。原文をまとめた英文集と、和文の2冊がセットになっている。初版は1974年に出版されたもの。


「ノストスブックスは、さりげなくこういう本が置いてあるのがいい。詩集はどこからでも読めるから好きです。仕事で海外に行くことが多いから、飛行機の中で読みたいですね」。



ショップツアーで巡る名店は洋服屋だけにあらず。こうした古書店や雑貨屋にフラリと立ち寄って、興味があることを調べたり見識を広めるのもあり。街歩きは、ネットで出合えないリアルな情報や新しい発見に溢れている。



ショップ前で軽く休憩したら、最後の目的地であるノルディスク・キャンプサプライストア・バイ・ルートを訪れるために砧エリアに移動。


最後は、おしゃれキャンパー御用達のブランド、ノルディスクのコンセプトショップへ。



松陰神社商店街からクルマで移動すること約15分、砧公園の近くにあるアウトドアショップ、ノルディスク キャンプサプライストア バイ ルートに到着。世田谷区は広大なので、エリアによって全く異なる雰囲気がある。そうした違いを肌で感じたいなら、自転車移動するのもいい。


【SHOP 3】NORDISK CAMP SUPPLY STORE by ROOT(ノルディスク キャンプサプライストア バイ ルート)


東京都世田谷区砧2-21-17 1F tel:03-5429-6909  open:11:00〜19:00 (土8:00〜) 月曜定休 http://root-store.com/nordisk/

北欧のアウトドアブランド、ノルディスクのオフィシャルコンセプトストアとして、テントなどの大型ギアも豊富に揃う。さらに国内外のブランドの洗練されたアウトドアアイテムも用意。5月31日には待望の京都店がオープンしたばかりだ!!



山根さんがオーナーを務めるのこちらのショップは、熊坂さんにとっても居心地がいい場所だとか。「近所に住んでるから、たまに遊びに来ています。本格的なギアも多いけど、店内で美味しいコーヒーが飲めるもいいですね。つい長居しちゃいます」。


そんな熊坂さんに、山根さんは今夏オススメのアウトドアギアをセレクトすることに。「クマちゃんは最近子どもが生まれたから、ファミリーキャンプが楽しくなるアイテムを選ぼうかな〜」。



Nordiskのレイサ4


数あるアウトドアギアの中で山根さんが熊坂さんにイチオシするのが、ノルディスクを代表するアイテムのひとつ、大型テントのレイサ4。こちらは日本限定のコヨーテカラー。


「ファミリーキャンプならこのテントが最強。ボクも家族4人で愛用しているけど、インナーテント2つとリビングスペースがあるから使い勝手が抜群。汎用性もかなり高いですよ」。



MOUNTAIN RESEARCH のバックスローガンパーカ ¥30240


一方、熊坂さんはマウンテンリサーチのメッシュパーカに注目。バックにスローガンが刺繍されたフラワーキャリーポケットを搭載した一着で、抜群の通気性と収納力を両立させている。


「フリッジでも仕入れているけど、個人的に今季のアイテムの中では1番のお気に入り。なかなか着こなすのは難しいかもしれないけど、アイテムとしてはかっこいいと思います」。



EAGLE PRODUCTSのウォーターケトル4L  ¥19440


そして「せっかくだからギアも選ぼうかな」と熊坂さんが自ら選んだのが、ノルウェーのブランド、イーグルプロダクトのウォーターケトル。無骨なデザインが気に入ったとか。


「シンプルなルックスで機能美を体現したようなアイテム。キャンプはあまりやらないけど、キャンプギアは大好き。料理が趣味だから、自宅のキッチンで使いたいですね」。



BESTMADEのアックス ¥54000〜¥62000


テントに続いて山根さんがオススメするギアは、ニューヨークのブランド、ベストメイドのアイコン的なアイテム、ロングアックス。キャンパーならいつかは入手したい逸品。


「ハンドメイドで一点ずつデザインも違うから、選ぶ楽しさももある。ディスプレイ用として買う人も多いです。クマちゃん最近は北海道の生活がメインだから必要じゃない?(笑)」。


 


「世田谷は、普段出合えないアイテムやいろんな発見がある街」。



最後はノルディスク キャンプサプライストア バイ ルートのテラスでコーヒーを飲みながら、今回のショップ巡りを振り返ってもらった。


「上町、松陰神社、砧と3つエリアを回ったけど、全部違う雰囲気の下町感があるんですよね。かなり住みやすい街だと思うけど、買い物で回っても絶対におもしろい。個性派ショップが多いから、掘っていくと普段出合えないアイテムを見つけられると思います」。(熊坂さん)


「多分、世田谷って住まないとあまり歩かない街が多いと思うんですよ。でも実はここにしかないものも多いから、いろんな発見がある。ボクも久しぶりに歩いたけど、やっぱり楽しかった。知らないショップもあったし、また歩いてみたいですね」。(山根さん)


商店街を散策中に、その場のノリで古書店に入るなどイレギュラーな展開もあったけど、それも街歩きの楽しさのひとつ。そして2人とも世田谷に長く住んでいたことがあるだけに、その魅力を再確認するツアーとなったようだ。


Photo/Dai Yamamoto


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