X線写真を撮ると骨は白く写ります。白く写るのは骨にカルシウムが詰まっていて、X線を通さないからです。その白さこと骨密度のバロメータ。骨密度が高ければ、それだけ骨が丈夫ということ。そして、骨密度を上げるなら、なるべく重力がかかる運動を心がけるとよいでしょう。
骨密度が下がると骨粗鬆症に
骨に含まれるカルシウムは、骨の真ん中の骨髄の部分に多いもの。骨髄は何万という部屋を持つマンションにたとえられます。そして、その部屋がカルシウムで満室という状態が「骨密度が高い」ということです。
ここでカルシウムがない空室が増えると、骨密度が下がって壊れやすくなります。これが進行した状態が骨粗鬆症です。骨折しやすい状態になります。
なお、骨の状態を示す指標は骨量や骨塩量、骨密度などさまざま。骨炎は骨に含まれるカルシウムやリン酸、マグネシウムなどすべてのミネラル成分のことですが、骨塩といえばカルシウムをさすのが一般的です。
骨密度を上げるスキップ動作
骨塩量は検査で調べることができます。そして、骨塩量をX線写真に写した面積で割り算した数字が骨密度です。なお、骨塩量や骨密度をまとめて骨量ということもあります。
そして、骨密度を上げるには重力のかかる運動が効果的。骨には重力をキャッチするセンサーがあり、大きな重力が加わると、カルシウムやコラーゲン遷移の量を増やします。
こうすることで、骨はその重力に耐えられるように骨を強くするのです。骨密度を上げるためにも、ウォーキング時に合間にスキップ動作を入れるなど、重力がかかる運動を心がけましょう。