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内臓脂肪型肥満になりやすい遺伝子の変異とは?


脂肪の種類は皮膚の下に溜まる皮下脂肪と、内臓のまわりに溜まる内臓脂肪の2種類。このうち、内臓脂肪の蓄積によっておこる肥満が内臓脂肪型肥満になります。じつは遺伝子検査によって、内臓脂肪型肥満になりやすい遺伝子の変異がすでに特定されているのです。


内臓脂肪型肥満になりやすい遺伝子の変異とは?


内臓脂肪型肥満を体型で判別


内臓脂肪型肥満は、体型で判別することができます。お腹の大きいリンゴ型が内臓脂肪型肥満です。一方、下半身が大きい洋なし型は皮下脂肪型肥満になります。


この内臓脂肪型肥満は、特定の遺伝子の変異によっておこることがわかっています。それは脳から分泌されるアドレナリンに反応して、脂肪分解のスイッチを入れる遺伝子です。


中性脂肪の受け皿である脂肪細胞には、口から摂取した栄養素から中性脂肪を作り出し、それを再び脂肪酸とグリセリンに分解して血液中に放出する役割があります。この中性脂肪を分解するスイッチの役目を果たす遺伝子に異常があると、内臓脂肪型肥満になりやすくなるのです。


内臓脂肪型肥満でぽっこりお腹


中性脂肪を分解するスイッチがうまく機能せずに中性脂肪が内臓まわりに蓄積。ぽっこりお腹の典型的な内臓脂肪型肥満になるというわけです。


この遺伝子の異常がある人は、標準的な人と比べて基礎代謝量が200kcalほど少ないといわれています。すなわち、人と同じだけ食べても1日200kcal分のエネルギーがだぶついてしまうということです。


逆にいえば、200kcal分のカロリーオフかカロリー消費を行えば、遺伝子に変異があっても内臓脂肪型肥満は避けられるということ。わかりやすくいえば、おにぎり1個分のカロリーオフと1日3~4kmのウォーキングで、内臓脂肪型肥満は予防できるのです。


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