グルテンフリーとは、小麦食品を排した食生活のこと。テニスのジョコビッチ選手がグルテンフリー食に切り替えてから体調がよくなり、パフォーマンスが上がったことで話題になりました。実際にグルテンフリーとはどんな効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
グルテンフリーとは
グルテンとは、小麦などの胚乳に含まれるタンパク質の一種です。このため、小麦を使ったパンや麺類にはグルテンが豊富に入っています。
このグルテンにアレルギー反応をおこすのがセリアック病。セリアック病はパンが主食の欧米人に多く見られます。グルテンフリーとは、彼らにすすめられる小麦食品を排除した食事というわけです。
セリアック病でない人はグルテンフリーにする必要はとくにありません。ただし、グルテンには食欲増進作用があるため、小麦食品をカットすると過食が抑えられるという報告もあります。
グルテンフリーの食生活とは
このグルテンの食欲増進作用はグルテン中毒とも呼ばれるもの。そして、グルテンの脳内で麻薬のような働きをして食欲を刺激する作用を抑えて痩せようというがグルテンフリーダイエットになります。
小麦はそもそも日本人の腸にはあまり合わないため、消化しにくく長い時間腸に留まってしまうもの。乳幼児から小麦を食べることで腸が傷ついて、花粉症などのアレルギー症状の原因となっているという指摘もあります。
とはいえ実際のグルテンフリーの食生活とは、パンや麺類にはじまって、いわゆる粉ものも排除しなければならず大変なもの。ラーメンやうどん、たこ焼きやお好み焼き、はたまた餃子も排除する必要があるのです。