片方だけ鼻づまりには、とんでもない病気が隠れていることがあります。それが歯性上顎洞炎という病気。なんと虫歯菌が副鼻腔に入ってしまって化膿してしまうものです。しかも、片方だけの鼻づまりの原因となる歯性上顎洞炎は珍しい病気ではなく、誰でもなる可能性が高いといいます。
鼻づまりが片方だけだった理由
まずは片方だけの鼻づまりの症例から見ていきましょう。長年、花粉症に悩まされてきました50代の男性がいます。しかし、その年の春はいつもと様子が違いました。花粉の時期が終わっても、鼻づまりが一向に解消しません。
しかも、詰まっていたのはいつも片方の右の鼻だけです。さらに、こんな出来事もありました。部屋の中で、なぜか自分1人だけ異臭を感じるのです。やがて、頬に耐えがたい痛みが現れます。
病院で診てもらうと、健康な人の場合は空洞になっている頬の副鼻腔が、片方だけ膿みでいっぱいになっていました。鼻づまりが片方だけだったのはこれが理由。何かの異臭を感じていたのは、自分の膿みの臭いだったのです。
片方だけの鼻づまりは歯性上顎洞炎
副鼻腔に膿みが溜まる病気といえば蓄のう症です。ただし、蓄のう症は両方の副鼻腔に膿みが溜まります。吸い込んだ空気と一緒に入ってきた菌は、左右に関係なく進入してくるため、蓄のう症は左右両側でおこるのです。
しかし、この男性の副鼻腔の片方だけ。男性のレントゲン写真を見てみると、上あごの歯の根元が副鼻腔に飛び出していました。虫歯菌が副鼻腔に入って化膿していたというわけ。これが歯性上顎洞炎です。
上顎洞とは上の奥歯の根の上部から目の下の部分にかけてにある、頭蓋骨の内部にある空洞のこと。副鼻腔という空洞の一部分です。じつは副鼻腔と歯の根あいだは、数ミリほどしか厚さがありません。片方だけの鼻づまりの原因となる歯性上顎洞炎は、誰にでもおこる可能性のある病気なのです。
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