風邪や花粉症でつらいのが「鼻づまり」です。つまった鼻を治そうと何度も鼻をかんだ経験は誰にでもあるでしょう。しかし残念ながら、鼻をいくらかんでも鼻づまりは治りません。じつは鼻づまりの原因は粘膜の腫れにあるのです。鼻づまりの原因を詳しく解説します。
鼻づまりの原因は鼻の粘膜の腫れ
一般的に鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて大きくなって空気の通り道をふさぐことが原因です。すなわち、鼻づまりの原因は鼻水ではありません。いくら鼻をかんでも、鼻づまりは解消されないのでした。
鼻の穴の奥に広がる空間を鼻腔といいます。鼻腔の表面は粘膜で覆われていますが、表面積を増やして空気が粘膜と触れやすくするために薄い骨が3枚張り出している構造です。ちょうど放熱板のように張り出しています。
この3枚のうち、鼻づまりの原因に関係するのがもっとも下にある「下鼻甲介」です。下鼻甲介の粘膜が大きく腫れると、空気の通り道が狭まって鼻が詰まります。これこそが鼻づまりの原因なのでした。
鼻づまりの原因は自律神経が影響
さらに、鼻づまりの原因である鼻の粘膜の腫れがおこるメカニズムを見ていきましょう。じつは、鼻の粘膜の腫れは自律神経と密接な関係があります。
自律神経が鼻水を増やす指令を出すと、鼻粘膜の血管を広げる作用が発生します。血管が広がると、そこに多くの血液成分が滞留。鼻の粘膜が腫れてしまうのです。
つまり、風邪や花粉症になって自律神経が大量の鼻水が作る指令を出すと、結果的に鼻づまりになってしまうというわけ。鼻づまりの原因は自律神経に大きく影響を受けているのです。
ところで、鼻づまりが原因で臭いを感じにくくなりますが、これも鼻の粘膜の腫れと関係があります。というのも、臭いを感じる部分は鼻腔の上部。鼻づまりになると空気の流れが悪くなり、臭い成分が届きにくくなるのです。
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