ホルモンは加齢とともに分泌が減るのが通常です。ホルモンとは、体内のさまざまな臓器が作り出している物質のこと。このホルモンが正常に分泌されることで体の調子が整えられ、私たちは健康な生活を送ることができています。そして、体を鍛えると3つのホルモンの分泌が活性化されるのです。
体を鍛えるとホルモン分泌が活性化
いま医学界ではホルモンに熱視線が送られています。専門家の間では「ホルモンを制する者が健康を制する」といわれるほど。しかも、体を鍛えることでホルモン分泌が活性化するというのですから注目しない手はありません。
例えば、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンがあります。月経や妊娠、更年期など女性なら誰でも経験する人生の節目で、重要な役割を果たすホルモンです。エストロゲンも加齢に伴って分泌が低下します。
実は、加齢によって分泌が低下するホルモンには、大きく3つの種類があります。1つは、副腎から分泌される副腎ホルモンです。代表的な副腎ホルモンには、運動するときに血圧を上げるアドレナリンがあります。
体を鍛える効果で機能低下を抑える
2つめは成長ホルモンです。成長ホルモンは脳下垂体前葉から分泌されるもの。そして、3つめが性ホルモン。男性の場合はアンドロゲン、女性の場合はエストロゲンです。
ホルモン分泌が低下すると、脂肪がつきやすくなったり、新陳代謝が悪くなります。これはアドレナリンや成長ホルモンには脂肪の分解を促進する作用、成長ホルモンには細胞の増殖を促す作用、性ホルモンには骨や筋肉を強くする働きがあるため。そして、ホルモン分泌の活性化には体を鍛えることが効果的なのです。
筋肉を良く動かすような体を鍛える運動をすると、成長ホルモンだけでなく、アドレナリンや性ホルモンの分泌も高まることが判明。筋肉を動かすトレーニングをすると、体を鍛える効果でホルモン分泌が活性化して、老化による体の機能低下を抑えてくれるのです。
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