とかく目の敵にされがちな脂質ですが、じつは大事なエネルギー源。脂質を使える体質になれば、おのずと持久力がアップします。ただし、運動で脂質をしっかり使えるようになるには代謝をアップさせる工夫が必要です。そこで、脂質代謝の能力を上げるための練習方法を紹介しましょう。
脂質が使うには代謝アップが必要
体の動かすときのエネルギーになるのは、体に蓄えられている糖質と脂質です。糖質が持つエネルギーは、一般的には1,600~2,000キロカロリー。一方の脂質は膨大で、体脂肪率が10%でも42,000キロカロリーにもなります。
持久力をアップするために脂質を優先的にエネルギー源にしたいところですが、そうはうまくいきません。脂質は糖質よりエネルギー変換効率が悪いため、運動で脂質がしっかり使えるようになるには代謝アップが必要なのです。
たとえば、初心者がいきなり激しい運動をすると、一気に糖質エネルギーを使ってしまいます。うまく脂質エネルギーを使える体質になっていない場合、持久力がないためすぐに動けなくなってしまうのです。
脂質代謝能力が向上する練習方法
ここで体の基本構造として、糖の貯蔵量が少なくなると脂質代謝が進むというものがあります。このメカニズムを利用することで、脂質エネルギーを使える体質に変えることができるのです。
漫然と運動をして糖が自然と減るのを待つのではなく、あえて糖を減らす環境を作って脂質代謝のスイッチをオン。これを繰り返すことで、おのずと脂質をエネルギーにしやすい体になります。すなわち持久力がアップするのです。
そのために有効な練習方法が、毎日ちょこちょこ走るのではなく、1日おきにまとめて走ること。週6日10kmを走るよりも、1日おきに20km走ったほうが脂質代謝能力が向上するのです。
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