スポーツジムでよく見かけるランニングマシンとバイクマシン。有酸素運動のトレーニングとして、なんとなく好みで選んでいる人が多いでしょう。ただし、超回復がおこるのはランニングマシンよりバイクマシン。バイクマシンのほうが超回復がおきて太ももを中心に筋肥大できる理由を見ていきましょう。
ランニングはエネルギー効率がよい
ランニングマシンによるトレーニングは、コンセントリックとエキセントリックの筋収縮がバランスよく使われています。加えて、腱の力も利用しているため、筋肉のエネルギー効率がよい状態です。
関節を動かす筋肉の収縮は2つに分類できます。それが、筋肉が縮みながら力を発揮するコンセントリック収縮と、筋肉が伸びながら力を発揮するエキセントリック収縮です。
また、ランニングでは着地時のパワーを腱の力で反発力に変えて利用しています。この腱の力によって筋肉を無理に使うことなく、スピードに乗って走ることができるわけです。
超回復は効率の悪い動作でおこる
つまり、ランニングマシンはコンセントリックとエキセントリックに県の力を利用した、極めて効率的な運動ということ。それは個別の筋肉にそれだけ刺激が入りにくいことを意味します。超回復という視点ではあまり向いていません。
一方、バイクマシンによるトレーニングはコンセントリックの筋収縮が多いのが特徴。また、筋肉が脱力する局面が短いために、エネルギー効率としてはかなり悪い動作といえるでしょう。
効率の悪いままずっと筋肉を動かすことで、筋肉は低酸素状態になります。そんな過酷な状態にさらされると、筋肉は高い負荷で激しい運動をしたと錯覚。結果的に、超回復がおこるのです。
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