なかなか落とすことができな皮下脂肪に悪戦苦闘している人も多いはず。じつは皮下脂肪の分解速度は、年齢や部位によって変わっていきます。いわゆる幼児体型から成人体型に変わっていくのは、お腹の皮下脂肪の分解速度が速なり、一方でお尻の皮下脂肪の分解速度が遅くなるからです。
皮下脂肪の付き方は年齢で変わる
皮下脂肪の付き方は年齢によって変わっていきます。幼児期は脂肪が腹部に多く蓄積するもの。いわゆる幼児体型でお腹がふっくらしているのこのためです。思春期に入ると、お腹の脂肪は消えて、今度はお尻に脂肪が溜まるようになります。
これは思春期に入ると、皮下脂肪の分解速度が、お腹とお尻で変わってくるため。腹部の皮下脂肪は活発に分解されるのに対して、お尻は不活発になって分解速度が遅くなるのです。
皮下脂肪の分解速度が、お尻よりお腹が速い傾向はその後も続きます。そして、成人になるとお腹に溜まる脂肪の割合は少なくなり、お尻に溜まる脂肪が増えるという傾向が現れるのです。
皮下脂肪を落とすときに意識する
このように、皮下脂肪の分解速度が年齢と部位によって変化することで、人間は成人体型へと変化するというわけ。とはいえ、脂肪の付き方の変化は、これで終わりではありません。
中年以降は、再びお腹への脂肪蓄積が強まるのです。いわゆる中年太りはこうしておこります。とくに女性の場合、閉経とともに加速度的にお腹の脂肪が増加する傾向があるのです。
このため、ダイエットや筋トレで皮下脂肪を落とすときには、その分解速度が年齢で変化することを意識しておくことは大切なこと。年齢の変化に合わせて重点的に取り組むべき対策が見えてくるでしょう。
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