中性脂肪はいわば、エネルギーの貯金箱のようなものです。しかし、余った中性脂肪が体の中で増えすぎると、メタボリックシンドロームや動脈硬化の原因となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因となります。そんな中性脂肪の数値を上げてしまう意外な3つの要因を紹介しましょう。
中性脂肪の数値を上げる早食い
中性脂肪の数値を上げてしま意外な要因に「早食い」があります。よく噛まずに食べると中性脂肪の材料となる糖質が急激に増えるため、中性脂肪が大量に作られてしまうことが原因です。
一般的に、中性脂肪が増えるのは食事から数時間後。しかし、早食いによって食後すぐに中性脂肪が急増してしまいます。
さらに、中性脂肪の数値の上昇に影響を与えるのがフルーツです。一見、フルーツはヘルシーで中性脂肪と関係なさそうですが、フルーツを食べたあとは中性脂肪の数値は急上昇しています。
じつはフルーツは、中性脂肪に関してはあまりおすすめできる食べ物ではありません。その理由が、フルーツの甘み成分である果糖。果糖はほかの糖質よりも、中性脂肪になりやすいといわれているのです。
中性脂肪の数値を上げるアルコール
さらに、中性脂肪の数値を引き上げる要因となるのがアルコール。アルコールは一見すると中性脂肪と関係なさそうですが、問題は肝臓がアルコールの分解を優先させることにあります。
肝臓がアルコール分解をしているあいだ、脂肪の分解は後回しとなってしまうのです。こうして結果的に、中性脂肪が溜まってしまいます。
なお、中性脂肪の数値は一般的に食後にも上がりますが、これは食べ物のなかの脂によるもの。脂は血液に入るとすぐに中性脂肪になりますから、食べて1時間後くらいにすぐ上がります。
一方で、ご飯などの炭水化物では中性脂肪はすぐには上がりません。炭水化物を食べると消化されてブドウ糖になって、それが肝臓に運ばれて、最後に中性脂肪となります。中性脂肪の数値が上がるまでに、食べてから5~6時間かかるのです。
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