運動前と運動中、運動後では摂るべき食事が違っています。最適な食事を選ばないとせっかくの運動の効果半減です。とくに、運動後の食事では傷ついた筋肉を回復させるための栄養に気を使う必要かあります。しかも、運動後の食事については当日だけでなく、翌日の朝食を必ず摂ることを忘れてはいけません。
運動後の食事は脂肪を抑えた肉
運動をすると多かれ少なかれ筋肉が損傷するもの。傷ついた筋肉を回復させる上でもっとも必要な栄養はたんぱく質になります。これは瞬発系の速筋でも、持久系の遅筋でも変わりありません。
このため、運動後の食事には脂肪をできるだけ抑えた肉が最適です。タンパク質はアミノ酸に分解されて体内に吸収されます。アミノ酸サプリも効果的。しかも、栄養の補給は運動後、30分以内に摂るのが望ましいのです。
実際にアメフトチームでは、運動後にステーキをすぐ食べた場合と1時間後に食べた場合とで筋肥大を比較したところ、すぐ食べたほうが筋肥大に明らかな差があったといいます。
運動後の翌朝の食事は抜かない
運動後の食事では当日は気を使うものの、意外にケアされていないのが翌日の朝食です。運動後は運動刺激にさらされた体を修復するために、大量のエネルギーが必要になります。
しかし、体は一晩では回復しません。翌日の朝にも通常以上のエネルギーが要求されています。運動後の翌朝の朝食を食べないと、回復するためのエネルギーが枯渇。筋肉が分解されてエネルギーに回されてしまうのです。
このため、運動後の翌朝の食事は絶対に抜いてはいけません。補給するべきは、エネルギー源となる糖質や筋肉の材料となるたんぱく質です。時間がないときには、野菜ジュースと牛乳を飲むとよいでしょう。
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