「自律神経の乱れ」は体にさまざまな不調を引き起こすことはよく知られています。しかし、それがどういう状態かと聞かれて、正確に答えられる人は少ないでしょう。じつは、自律神経の乱れとは交感神経が高い状態が続くこと。交感神経と副交感神経のメリハリが失われると自律神経の乱れがおきるのです。
自律神経の乱れに関わる2つの神経
よく「自律神経の乱れ」といいますが、いったいどういう状態のことなのでしょうか。じつは自律神経には2つの神経があります。副交感神経(迷走神経)と交感神経の2つです。
交感神経は、緊張やストレスに遭うとよく働きます。副交感神経は逆に、食べたり寝たり休んでいたりと、リラックスしているときに働くのです。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキともたとえられます。
交感神経と副交感神経は、一方が上がるともう一方が上がって抑えるといったような関係。まず交感神経が上がって、上がりすぎるとまずいということで副交感神経が上がり、そのぶん交感神経が下がります。
自律神経の乱れは交感神経が高い状態
そして、副交感神経が上がると、今度は交感神経が上がって副交感神経が下がるというわけ。この切り替えのメリハリが自律神経にとっては重要なのです。
ところが、自律神経の乱れといわれる状態になると、まず交感神経が上がって、上がりすぎないようにいったん副交感神経が上がります。しかし、副交感神経が上がりきりません。こうなると、交感神経はちょっと下がっただけでまた上がってしまいます。これを繰り返すと、ずっと交感神経が高い状態が続いていしまうわけです。
たとえば、ストレスが続くとメリハリが失われて、自律神経の乱れが発生。この交感神経が高い状態が続くメリハリのない状態こそが、自律神経の乱れの正体なのでした。
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