毛細血管が減ると肌の老化につながります。そのおもな理由は、酸素や栄養が肌の細胞に行き渡らなくなるからです。そもそも細胞というのは、毛細血管が運んでくる酸素や栄養を利用して新しい細胞を作り出しています。これが肌のターンオーバー。肌のターンオーバーには毛細血管が重要なのでした。
肌のターンオーバーと毛細血管
毛細血管の運ぶ栄養で作り出された新しい細胞によって、肌のターンオーバーは行われています。これがいわゆる肌の新陳代謝。毛細血管が減ると肌のターンオーバーのサイクルが低下。結果的に肌の老化につながるわけです。
毛細血管の中を撮影した映像を見てみると、赤血球が一列になって酸素を運ぶ様子がわかります。毛細血管の太さはわずか5~10ミクロン。8ミクロンの赤血球がなんとか通れる太さなのです。
このように動脈や静脈に比べて、毛細血管はとても細いもの。髪の毛の10分の1の太さしかありません。全身の細胞は60兆個といわれています。この細胞にくまなく酸素や栄養を運ばなくてはならないため、毛細血管は細いわけです。
肌のターンオーバーに焦げは大敵
そんな肌のターンオーバーを促す毛細血管の減少を防ぐなら、焼き肉に注意です。毛細血管を減らす原因になるのは焦げ。焼き肉の焦げや焼き目には、血管の大敵である「AGE(エージーイー)」と呼ばれる終末糖化産物が多く含まれています。
AGEは血管の中にあるRAGEという物質と反応して、さまざまなストレスの刺激が細胞に送られることで血管が傷ついてしまうのです。焦げや焼き目を作るメイラード反応は食べ物をおいしくしますが、体にはあまりよくありません。
これは焼き肉に限らず、すべての食材にいえること。サバの塩焼きでも同様です。お好み焼きでソースが焦げていくのはおいしいですが、そこはメイラード反応がおこっているため肌のターンオーバーにはあまり食べないほうがよいわけです。
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