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認知症のサインとなる危険な「物忘れ」見分け方




家のカギをかけ忘れたか気になったり、漢字が思い出せなかったりと「物忘れ」にもいろいろあります。そんななか、物忘れには普通の物忘れと危険な物忘れがあるのをご存知ですか? 危険な物忘れとは認知症のサインとなる物忘れです。危険な物忘れの見分け方を紹介しましょう。


認知症のサインとなる危険な「物忘れ」見分け方


普通の物忘れは情報の一部が抜ける


たとえば、洗濯物を取り込みに2階へ上がったにもかかわらず、2階に着くと何をしに来たか忘れる…これは普通の物忘れ。よく会う人の名前を忘れてしまうのも、普通の物忘れになります。


ところが、人と会う約束をしたのにすっかり忘れてしまったり、ふだんから行きなれている場所の道を間違えてしまったりするのは、危険な物忘れです。はたして、普通の物忘れとはどのような違いがあるのでしょう。


普通の物忘れの特徴は、断片的には覚えているということ。2階へ行って洗濯物を取り込む用事を忘れたとしても、用事があったことは覚えています。人間の脳は2つのことを同時に覚えるのが非常に苦手。2階へ上がることに集中して、上がる間にもう1つが抜けてしまうのです。


人の名前を思い出せないのも、その人がどんな人かを思い出せないわけではありません。情報の一部である名前をたまたま思い出せないだけで心配ありません。


危険な物忘れは大きく2種類ある


一方、人と会うことを忘れてしまっているのは、約束したこと自体を忘れてしまっているケース。これは脳が新しいことを覚えられないことでおこるもの。認知症が原因でおこる物忘れの可能性があります。


行きなれた道を間違えるのは、過去の記憶に基づいて自然に体を動かす能力が衰えているサイン。これは遂行実行機能と呼ばれ、この機能が衰えることが認知症の初期症状の1つなのです。


料理ができなくなったりするのも同じ。急に料理の味付けが変わったり、急に料理の品数が減るのは認知症の初期症状の可能性があります。急に化粧が濃くなったりすることも同様です。


つまり危険な物忘れとは、大きく2種類。人との約束など新しいことが覚えられなくなることや、これまで無意識にできていたことができなくなることなのです。


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