尿酸値が高いと気になるのが痛風。風が吹いただけで激痛が走るという痛風は、聞くだけでも恐ろしい病気です。しかし、尿酸値が高い人が心配すべきは痛風だけではありません。じつは腎臓病リスクも高くなるのです。尿酸値が高いと体内で何がおきるのか詳しく見ていきましょう。
尿酸値が高いと尿酸は結晶になる
「尿酸値が高いので、いつ痛風になってもおかしくない」といわれ、いつ発症するかという恐怖に苛まれている人も多いでしょう。そこで、尿酸値が高いとき、体内でどんなことがおきるのか見ていきましょう。
体内の尿酸値が高いと、尿酸は結晶になります。その結晶が関節内で固まると、白いセメントのような状態になるのです。白いセメント状になった尿酸の結晶は、どんどん骨にこびりつきます。
尿酸値が高いと白い塊はどんどん成長。そして、あるときかけらが剥がれ落ちます。すると、それを免疫細胞が敵とみなして攻撃を開始。その結果おきるのが痛風の発作というわけです。
尿酸値が高いと透析リスクも高い
尿酸値が高いことが影響するのは痛風だけではありません。尿酸値が高いと慢性腎臓病によって透析を受けなくなるリスクが、5.7倍も高くなります。尿酸が腎臓の毛細血管を痛めつけるからです。心臓病での死亡リスクも1.8倍と高くなります。
一般的に尿酸値が高いのは、女性より男性に多いといわれるもの。年齢的には、30~39歳がピークとなっています。尿酸値が高いというと年齢とともに増えるイメージですが、じつは若い年代にも多い病気なのです。
ちなみに実際に痛風になってしまった場合、まずは関節炎の痛みを取り除くための薬で治療します。そして、しばらくして落ち着いて、それでも尿酸値が高いときには、食事によって尿酸値を下げるか、さらに薬を服用すべきかを検討するのです。
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