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横隔膜を鍛えると肺の病気になっても軽症で済む




呼吸筋とは文字どおり、呼吸をするために働く筋肉の総称です。代表的なものは横隔膜のほか、外肋間筋や内肋間筋などがあります。横隔膜を鍛えるなど呼吸筋を強くすると、もし肺の病気にかかっても軽症で済み、回復も早くなるといわれるのです。横隔膜を鍛えるべき理由を詳しく見ていきます。


横隔膜を鍛えると肺の病気になっても軽症で済む


横隔膜を鍛えることで肺の病気予防


呼吸というのは肺が脹らんだり縮んだりして行われているのはご存じのとおり。ただし、肺自体に膨らんだり縮ませたりするための筋肉は付いていません。肺の大きさを変化させるのに重要な役目を果たすのが横隔膜です。


横隔膜が下がると、肺の収まっている胸腔内の圧力が下がるために肺が膨らみます。横隔膜が元の位置に戻ると、胸腔内の圧力が上がるために肺が縮むというわけ。このため呼吸筋というときには、おもに横隔膜を指しているわけです。


呼吸筋は呼吸の要ですから、横隔膜を鍛えることでいろいろな肺の病気の予防にもつながります。肺炎や喘息、COPDなどは横隔膜を鍛えるトレーニングで予防できるのです。


最近では、大きな手術をするときは手術前の2~3日のあいだ、強制的に呼吸を促す装置を使って呼吸トレーニングを実施。すると、手術のあとの回復がすごく早くなるのです。


横隔膜を鍛えると誤嚥性肺炎を予防


ただし、横隔膜は年をとってくると動きが悪くなってくるもの。それは食物や水分が誤って気管や肺に入ることでおこる誤嚥性肺炎にも影響します。じつは誤嚥したものを吐き出すときにも働くのが横隔膜です。


お餅が詰まっても吐き出せるのは、横隔膜のおかげといってもよいでしょう。このため、横隔膜の働きが弱くなってしまうと、誤嚥したものが出せなくなってしまいます。横隔膜を鍛えることは誤嚥性肺炎の予防になるのです。


しかも、横隔膜は1日2万回も上下動を行っているということ。ものすごいエネルギーを使っています。横隔膜をしっかり上下させる正しい呼吸をすれば、それだけで新陳代謝が非常によくなるのです。


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