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帯状疱疹の症状は必ず表面に出るとは限らない




帯状疱疹とは、子どものころに多くの人が経験する水ぼうそうの原因である、ヘルペスウイルスによって引き起こされる病気です。発症すると皮膚に激しい発疹や水ぶくれがおき、強烈な痛みに襲われる場合もあります。しかし、帯状疱疹の症状は必ず表面に出るとは限らないのです。


帯状疱疹の症状は必ず表面に出るとは限らない


帯状疱疹の症状を引き起こすウイルス


水ぼうそうの原因となるヘルペスウイルスは、幼少期にいったん感染すると水ぼうそうを発症します。しかも治ったあともウイルスは消えません。神経の奥の部分に潜り込んでしまい、大人になっても休眠状態で生き続けます。


帯状疱疹の症状を引き起こすヘルペスウイルスは、なぜ神経に潜むのでしょう。私たちの体には、血管やリンパ管などが張り巡らされています。その中には白血球やリンパ球などウイルスをやっつけてくれる免疫物質がたくさんあるのです。


ところが、血管とリンパ管がない組織が私たちの体には1つだけあります。それが神経なのです。つまり、ヘルペスウイルスは一番居心地がよいため、神経の奥に潜んでいるというわけです。


帯状疱疹の症状が表現に出ないケース


そして、数十年がたって免疫力が弱まったとき、ヘルペスウイルスが再び暴れ出し、帯状疱疹の症状として皮膚に赤い帯状の発疹や水ぶくれなどを引き起こすというわけ。帯状疱疹は、免疫力が低下する50~70代が大半を占めています。


帯状疱疹は発疹や水ぶくれなど体の表面に症状が現れることが多いとされていますが、なかにはウイルスが神経の奥深くで暴れ出すこともあるのです。すると、神経に反って広がり体内で炎症などをおこすこともあります。


この場合、帯状疱疹の症状は見た目では判断しづらく、発見が遅れるケースも多いのです。これで困るのが、帯状疱疹のあとの神経痛。この神経痛がひどくなるケースが多いといいます。また、まれではありますが顔面神経麻痺となる場合もあるのです。


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