大人になって体が硬くなる理由は、運動不足や加齢による筋肉の硬化だけではありません。柔らかな動作や関節の可動域を司っているのは脳。じつは、大人になって体が硬くなるのは脳が疲弊していることに理由があります。そんな脳の疲弊を乗り越えて体を柔らかくする方法を紹介しましょう。
脳が疲弊して体が硬くなってしまう
現代社会では常にストレスにさらされた状態。脳に入ってくる刺激や情報が多すぎて、いわば興奮状態にあるといえるでしょう。いわゆる自律神経でいえば、交感神経が優位な状態です。
交感神経が優位で興奮状態が続いていると、脳はなかなか休めません。これでは筋肉や関節も使いすぎの状態で力を抜けないというわけ。こうして脳が疲弊することで、結果的に体が硬くなってしまうのです。
脳の疲弊は、関節の可動域が狭くなるという意味だけでなく、動きの質も悪くします。脳の疲弊によってスポーツ選手の柔らかい動作といわれる動きも悪化。パフォーマンスが低下してしまうのです。
赤ちゃんの動きが体を柔らかくする
そこで、脳の疲弊を乗り越えて体を柔らかくする方法が、子どものころの感覚を取り戻すこと。大人のように考えて動きをコントロールできない子どもの脳は、本能に従うことで高いパフォーマンスを発揮していました。
じつは赤ちゃんの動きにこそ、柔らかくてクセのない動作の秘密があります。赤ちゃんは手足の筋肉が未熟なために、自然と体の中心である体幹を基点として動きを行っているのです。
そして、これこそが一流アスリートが行っている柔らかい動きでもあります。体幹は手足と首を除いた胴体部分。人間の動作の根幹をなす最重要パーツです。体を柔らかくする方法は体幹を基点とした動きに秘訣があるのでした。
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