宇宙飛行士は無重力状態が続くと骨に負荷がかからないため、骨粗鬆症になってしまいます。多量のカルシウムが尿から出て、短期間で骨がスカスカの状態になってしまうのです。逆にいえば、骨は重力などの負荷によって鍛えられるということ。このため、骨粗鬆症の予防には縄跳びが効果的です。
骨粗鬆症の予防に骨を鍛える
筋トレをすれば筋肉は鍛えられますが、はたして骨を鍛えることはできるのでしょうか? 成長を終えた大人の骨は、固まって変化していないように見えますが、じつは常に破壊と再生を繰り返しています。
実際には、破骨細胞による吸収と骨芽細胞による形成の繰り返しによって、古い骨が新しい骨に生まれ変わっているのです。骨はいわば新陳代謝を繰り返して、常に生まれ変わっているのでした。
そして、骨は負荷をかけることで丈夫になっていきます。すなわち、骨は鍛えることが可能ということ。さらには骨がスカスカになる骨粗鬆症も、骨を鍛えることで予防ができるのです。
骨粗鬆症予防に縄跳びが効果
じつは、陸上部と水泳部と帰宅部の学生の骨密度を調べたところ、陸上部がもっとも高く、水泳部がもっとも低かったというデータがあります。これは飛んだり跳ねたりする負荷で陸上部は骨密度が高くなったということです。
逆に、重力の影響を受けにくく、骨に負担がかからない水泳は骨密度が低くなってしまうということ。そのために、帰宅部よりも骨密度が低いという結果になったと考えられます。
このため、骨粗鬆症の予防に骨を鍛えるなら重力の影響を受けて骨に負荷をかける運動がよいということ。縄跳びのようなジャンプ運動が効果的です。ウォーキングのときに大股で歩くのもよいでしょう。
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