筋肥大を目指す筋トレでは、常に筋肉に力を入れ続けることが大切です。力を入れる続けることで筋肉は低酸素状態になります。すると、2つの理由で筋肥大が促進されるのです。1つは筋肥大のターゲットとなる速筋を鍛えるため、もう1つは筋肥大を促すホルモンを分泌させるためです。
筋肥大には筋肉に力を入れ続ける
筋肥大には筋肉に力を入れ続けることが大切です。たとえば腕立て伏せをするなら、なるべくゆっくり動作して反動を使いません。さらに、腕を伸ばすときは伸ばしきらず、負荷がかかった状態を維持します。
筋肥大に力を入れ続けることが大切な理由は、大きく2つあります。1つは筋肥大のターゲットとなる速筋を選択的に使うため。もう1つが、筋肥大を促すホルモンを分泌させるためです。
筋肉は生きた細胞なので、常に栄養や酸素を血液から取り込まなければなりません。しかし、筋肉は力を入れるとふくらんで硬くなり、血液を圧迫。血流をさえぎってしまうのです。このとき筋肉は低酸素状態になります。
筋肥大を促すホルモンが分泌される
筋肉には遅筋線維と速筋線維が存在しています。遅筋は収縮速度が遅いものの持久力にすぐれている一方、速筋は強く速く収縮するものの疲れやすいのが特徴。そして、筋肥大のターゲットとなるのは速筋です。
ここで低酸素状態になると、酸素がないとエネルギーが作り出せない遅筋は活動が低下。低酸素環境でもエネルギーを作り出せる速筋がより活発に使われます。すなわち低酸素状態は筋肥大のターゲットとなる速筋を選択的に使えるのです。
また、この低酸素状態がシグナルとなって脳に伝わることで、筋肥大を促すホルモンが分泌されると考えられています。このように、筋肥大には低酸素状態を利用するのが効果的。そのためには筋肉に力を入れ続けることが大切なのです。
【関連リンク】
その気になればすぐ!?内臓脂肪レベルの落とし方
「体幹」と「インナーマッスル」の鍛え方の違い
皮下脂肪を落とすだけで腹筋を割る方法とは?
体脂肪率の理想は腹筋が割れる「10%以下」
ぽっこりお腹を引き締めるインナーマッスル腹筋