筋骨隆々な人に荷物運びを手伝ってもらうと、そんなに重くない荷物を少し運んだだけで、すぐにバテてしまう光景を見たことはありませんか? じつは、筋骨隆々な人ほどすぐバテるのには理由があります。筋骨隆々になる筋トレをしてきただけに、筋肉に効かせる動きが身についているからです。
筋骨隆々の人は速筋線維が発達
筋骨隆々な人はジムで重いバーベルやダンベルを上げているのに、ちょっと荷物を運んだだけですぐにバテてしまうことがよくあります。「ウェイトトレーニングで鍛えた筋肉は使えない」という声を聞いたことがあるはずです。
これは1つには、筋骨隆々の人は筋持久力に劣る速筋線維が大きく発達していること。すなわち、隆々としている筋肉の多くは、最大筋力は大きい一方で、そもそも持久力に劣ったものなのです。
ただ、それよりも影響が強いのは、筋骨隆々の人はバテてしまうような筋肉の使い方をしていることにあります。筋肉に持久力がないというより、すぐバテるような筋肉の使い方をしてしまうことが問題なのです。
筋骨隆々の人には効かせるクセ
筋骨隆々の人のすぐバテるような筋肉の使い方の原因は、ウェイトトレーニング用語ともいえる「効かせる」というテクニックにあります。トレーニング上級者は、常にバーベルやダンベルを筋肉に効かせるように持ち上げるわけです。
もっというと、ウェイトトレーニングに慣れてくると、あまり重い重量を扱わなくても筋肉に効かせられるようになります。効いた状態というのは筋肥大を促す刺激を与えられていることですから、トレーニングには非常に効率的です。
そして、筋骨隆々の人というのは、それだけウェイトトレーニングに長けているということ。効かせる筋肉の使い方のクセがついています。このため荷物を運ぶときも筋肉に効かせてしまって、すぐにバテてしまうというわけです。