腸腰筋はなかなか意識して動かすのが難しいインナーマッスル。そんな腸腰筋の動きを意識できるのが仰向けになって行う足踏みです。腸腰筋を使って左右の骨盤を交互に引き上げることで、腸腰筋がよくストレッチされます。ゆがみがちな骨盤の状態をリセットすることもできるのです。
腸腰筋をふだんからストレッチする
骨盤は体の中心に位置して、上半身と下半身をつなぐ非常に重要な役割を果たしています。骨盤をスムーズに動かして、歪みなく正常に保つためには、骨盤まわりの筋肉をよい状態に保つことが必要です。
なかでも腸骨筋は直接、骨盤と大腿骨をつないでいる筋肉。また、背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋も骨盤の前傾・後傾に大きく関わっています。この腸骨筋と大腰筋を合わせた名称が腸腰筋です。
とはいえ、腸腰筋はインナーマッスルと呼ばれる深層筋。体の表面にあるアウターマッスルと違って、なかなか意識して動かすことがありません。このため腸腰筋をよい状態に保つためにも、ふだんからストレッチすることが大切です。
腸腰筋ストレッチに仰向け足踏み
そこで、腸腰筋をストレッチする仰向け足踏みのやり方を紹介しましょう。仰向けになったら、ひざを曲げずに骨盤を意識して、ゆっくりと足踏みします。足のかかとを大きくググーと押し出すイメージです。
右足を下に踏み込むと同時に、左足は腰を使って引き上げます。反対に左足を下に踏み込むときは、右足は腰を使って引き上げるのです。下に踏み込むときに腸腰筋がストレッチされ、引き上げるときに腸腰筋が収縮します。
腸腰筋ストレッチの回数の目安は50回ほど。床や布団の上で行うとよいでしょう。ただし、ベッドのように体が沈み込む状態で行うのはNGです。自然な呼吸でゆったりとしてペースで行いましょう。