7月31日(木)まで開催中の「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025」。全国310店以上が参加する国内最大級のフランス菓子の祭典。6月末にはイベント初となる「子ども食堂への支援活動」が都内で実施されました。恵比寿と中野に2店舗を展開する「パティスリー レザネフォール」のオーナーシェフ 菊地賢一氏が、親子、約50人の目の前で巨大なスイーツを披露すると、子どもたちは目を輝かせて大興奮!
巨大なスイーツに、長〜い包丁。子どもたちの目が釘付け!
「パティスリー レザネフォール」のオーナーシェフ 菊地賢一氏(中央)と参加者たち
猛暑のある日、「こども食堂パークサイドカフェ」(中野区のキリスト同信会内)でアニメ上映会とスイーツ試食会が開催されました。アニメ上映が終わると子どもたちは保護者と一緒に試食会場へ。
そこで目にしたものは巨大で美しいケーキ!そして長いコック帽を被った見慣れないシェフ。
うだるような暑さに先ほどまで疲れ気味だった子どもたちの目が、急に輝き出しました。そしてケーキの周りに集まって大興奮!
試食会の冒頭で自己紹介をする「パティスリー レザネフォール」の菊地賢一氏
巨大なケーキは「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025」という国内最大級のスイーツの祭典の、共通のテーマになっている「サントノレ」というスイーツ。
19世紀にパリのサントノーレ通りにあるパティスリー「シブースト」で誕生したとされるフランスの伝統菓子。
円形のパイ生地の上にクリームを絞り、キャラメルでコーティングしたミニシューを飾り付けたもの。それが約50人前も!
見たこともない長い包丁でケーキが切り分けられるシーンに興奮の声が続々
菊地シェフがスイーツを切り分ける間、子どもたちはシェフの周囲に集まってきて、自宅では見たこともない長〜い!包丁に目が釘付けに。
シェフが包丁をバーナーで熱すると、子どもたちからは「これ(包丁)は、めちゃくちゃ熱いよね!」という驚きの声が。
菊地シェフの周りでケーキを見守る子どもたち。動画撮影する子どもも
菊地シェフは「クリーム(のケーキ)を切る時は、包丁を温めた方がキレイに切れるんだよ」とやさしく子どもたちに説明します。さらに子どもたちから「おじさんは、パティシエなの?」と職業に関する質問も。
緊張した様子もなく、ざっくばらんにシェフに質問を投げかける子どもたち
「そうだよ、パティシエだよ」とシェフが答えると、「僕もパティシエになりたいかな。面白すぎて、楽しいな〜」――そんなほのぼのとした会話に、保護者や食堂のスタッフたちからはやさしい笑みがあふれました。
バナナの甘い香りがたまらない!サントノレにお替わりが続々
バナナとクリームのサントノレで幸せ〜!親子で満面の笑みに
みんなの席にケーキが取り分けられると、いざ実食タイムへ。サクサクのフィユタージュ(パイ生地)の上に、バナナの香りのキャラメルクリームや、ディプロマットクリーム(カスタードクリームと生クリームを合わせたもの)、さらにキャラメリゼしたシューがのっているサントノレ。
パイ生地のサクサク、シューのふんわり、キャラメリゼのカリカリ、クリームのなめらかな食感、4つの食感が交互に楽しめて飽きないおいしさ。甘いバナナの風味が幸せを呼び、親子で満面の笑みがこぼれました。
お替わり第1号!喜びが隠しきれない男の子
そしてあっという間にお替わり第1号が登場!男の子が元気に「お替わり!」と叫んだかと思うと、続々とお替わり2号、3号…が出現。お母さんたちの顔もとても嬉しそうです。
プライベートでは父親でもある菊地シェフは子どもたちにとても人気
「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025」に参加中の菊地シェフは、1978年神奈川県生まれ。パークハイアット東京、グランドハイアット•シンガポールなどで修業。
その後フランスではジャン•フランソワ•フーシェ氏の元、パークハイアット•パリ•ヴァンドームにて腕を磨かれ、フランス三大コンクール「ガストロノミックアルパジョンコンクール」にて優勝されました。
帰国後、2012年11月に「レザネフォール」を渋谷区恵比寿に開業し、2018年4月には、中野区新井に「レザネフォール」2号店をオープン。
2016年より公益社団法人東京都洋菓子協会の技術指導員を務め、全日本洋菓子工業会 PCG編集委員に就任するなど、幅広く活躍されている有名シェフです。
真ん中は子ども食堂の運営責任者の菅原さん、両端はそのサポートしている「むすびえ」のスタッフさん
子ども食堂の数は年々増加しており、公立の中学校•義務教育学校を合わせた9,265校を上回る、約1万箇所以上が存在するとされています。
子ども食堂をやりたいという人がいても、ボランティアだけで継続するのは難しく、調理などのサポートスタッフや場所の確保、自治体や企業からの支援がないと継続していくのが難しいもの。
そんな中「認定NPO法人全国こども食堂支援センター•むすびえ」は、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」をビジョンに、子ども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えるとともに、子ども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるように活動しています。
「レザネフォール」2店舗で7月末まで販売されている「サントノーレ キャラメルバナーヌ」756円。
今回もイベント事務局に「むすびえ」が子ども食堂の主催者である菅原さんを紹介したことで開催に至りました。
関係者の話によると、「菊地シェフのような有名シェフが、子ども食堂で実演や試食会を開催する例はまだ少なく、今後も“誰も取りこぼさない社会”をつくるためにさまざまな団体の支援活動を期待している」とのこと。
子どもを中心に、幅広い世代の人たちが食を通じて交流する“みんなの居場所”、子ども食堂。
親子の満面の笑みが継続的に守られますように!と祈るばかり。ぜひこの機会に、そんな社会貢献でも活躍されている菊地シェフのお店に訪れてみてください。
「パティスリー レザネフォール 中野店」の外観
◾️パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1-21-3
電話番号:03-6455-0141
営業時間:10:00~22:00
定休日:不定休(1月1日・2日はお休み)
◾️パティスリー レザネフォール 中野店
所在地: 東京都中野区新井5-5-10
電話番号:03-3386-8633
営業時間:9:00~20:30
定休日:不定休
※参加した親子や関係者からは撮影やメディアへの露出に承諾いただいております。