2週間ほど前、お笑いタレントの有吉弘行(46)がフリーアナウンサーの夏目三久(36)と結婚したことを双方の所属事務所が発表した。そして、この有吉同様に独身生活を謳歌してきた人たちが40代で電撃的に“大人婚”へと踏み込む「晩婚現象」が昨今、進みつつある──そんなことが書かれた記事を『AERA dot.』が配信していた。
日本は(最新の調査が行われた2015年の時点で)男性の23.4%、女性の14.1%と、じつに男性の約4人に一人、女性の約7人に一人が生涯未婚という、れっきとした「独身大国」であるのだそう。こうしたなか、有吉をはじめとする「仕事は順調でお金に不自由がなく、それなりに異性との交流にも困っていない人たち」は「結婚」にも縁遠いように見えた。なのに、なぜ彼ら彼女らは“気ままな独身生活”との決別を果たしたのか?
同記事によると、
・「なんで(独身なの)?」という問いにいちいち答えるのが面倒になってきた
・自分の独身を(勝手に)案じてくれていた周囲が喜んでくれる
・“大人婚”の場合、付き合いや駆け引きがなくストレートにゴールへとたどり着くケースが多い
……など、副次的な要因も挙げられるが、やはり
「死ぬまで自分一人で生きていく人生が想像できなかった」
……といった“不安”が一番切実な理由となっているらしい。43歳のとき(当時)52歳だった夫と結婚したという、『AERA』の取材に応える出版社勤務の女性は、結婚してから実感できた“メリット”について、以下のように語る。
「生活の細かいことを物理的にも気持ち的にもシェアできるので、自分の仕事や趣味に、むしろ集中できるようになりました。自分が背負うものも半分になった感じで、独身時代よりも気持ちが自由になりました」
元殺し屋だった男が引退後、日本の片田舎にある秘境的な温泉宿に住み込みで働く……といった設定の名作漫画『湯けむりスナイパー』(実業之日本社)で、主人公の“源さん”は、70歳を越えて初バイアグラにチャレンジする老人男性客を見ながら、
「老いる…とは、それまで囚われていた<性>から遠ざかり安楽を得ることではないのか」
……との金言をつぶやいている。人間、誰もが40歳・50歳・60歳……と、節目の年代を過ぎると、目に見えてモテなくなってくる。当たり前の話、加齢するごとに性的機能をも含むフィジカルの能力がガクンと落ちてしまうからだ。「そこらへんの劣化は若いモンにはない経験や知識で補えばいいじゃないか」なんて楽観的な反論もあるだろう。しかし、来年に還暦を迎える私は断言できる。人間が異性に若い肉体を求めるのはもはや本能であり、我々世代が“一生の伴侶”として選択される確率は年々“奇跡”の数値へと近づいていく。もしも、あなたが「結婚に対する執着は100%ない!」と断言できないなら、一日でも早く“とにかく動いてみる”ことをおすすめする。そう。「<性>から遠ざかり安楽を得る」ということは、すなわち「自分の仕事や趣味に集中できる日々を得る」ということでもあり、その横に「いつも寄り添えるパートナー」がいてくれたら……それはそれで素晴らしい“余生”なのではなかろうか?
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