主人公・ルパン三世と仲間たちがお宝を求めて活躍するアニメ『ルパン三世』シリーズ。ルパンのライバルといえば銭形警部だが、銭形以外にもルパンを狙った警察官がシリーズには登場している。今回はそんな警察官たちのなかから3人を紹介しよう。
■ガニマール三世/物量作戦VS物量作戦! ふたりの“三世”の戦い
小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズには、主人公アルセーヌ・ルパンの宿敵としてジュスタン・ガニマール警部が登場している。『アルセーヌ・ルパン』に着想を得た『ルパン三世』においても、ガニマール警部の孫がルパンの敵として立ちはだかったことがあるのだ。
三世対決が繰り広げられたのは、1971年2月27日放送の『PART1』第19話「どっちが勝つか三代目!」でのこと。フランスから日本へやってきたガニマール三世は、アルセーヌ・ルパンの遺品を餌にしてルパン三世の逮捕を目論む。一方のルパンは銭形に扮装し、会場へ運ばれる前に展示品を盗む計画を立てるが、本物の銭形が現れたことで失敗してしまう。
続く第2ラウンドで、ガニマール三世は大量の人員を投入して展示品の警備を固める物量作戦を展開するが、ルパンもまた大量の偽ルパンを用意することで対抗。大混乱に陥った隙をついて警備員に成りすまし、見事に展示品を盗み出したであった。
■メロン/知恵と度胸と美貌でルパンに迫る! もうひとりの“三世”
実はガニマール警部の子孫はガニマール三世だけではない。1977年4月17日に放送されたテレビシリーズ『PART2』第28話「女刑事メロン」では、孫娘のガニマール・メロンが登場し、ルパンと対峙している。
ルパンはパリ中の銀行から札束を盗み出すと予告。パリ警視庁から招集されたメロンは、レーザー写真を使って変装を看破し、美貌を活かしてアジトに潜り込んでルパンに特製手錠をかけるなどの活躍を見せた。…が、最終的にはルパンに現金を奪われてしまう。
結局ルパンに敗れることにはなったが、ほとんど一方的に振り回されたガニマール三世に対して、頭脳戦を繰り広げ、あと一歩のところまで迫ったメロンのほうがルパンと健闘していた。このようにルパンのライバルたちの戦い方の違いを見比べるのも、『ルパン三世』シリーズの楽しみ方のひとつと言えるだろう。
■ビューティ/警察なのに殺し屋!? ルパンの命を狙う最凶の刺客!
最後に紹介する1979年1月15日放送の『PART2』第66話「射殺命令!!」に登場したビューティは、“警察のバッジをつけた殺し屋”として次元大介にも恐れられている警察官だ。
ICPOから派遣されたビューティの宣戦布告を受けたルパンは、次元たちから逃げることを勧められるも、ビューティとの対決に臨む。しかし、ダムダム弾という禁止された炸裂弾を使ったビューティによって、ルパンは瀕死の重傷を負う。
ルパンはビューティ打倒のために、巨像を倒すほどの威力を誇る水銀弾を製造。ひとりで戦う次元のもとへと駆けつけ、力を合わせてビューティを射殺するのだった。また、このエピソードでは宿敵の銭形もルパンに協力的で、峰不二子の依頼で海外から救援に駆けつけ、ビューティからのルパン捜索要請を断る姿を見せていた。
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