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もはやただのラーメン屋ではない! 『天下一品』は開店資金37000円の屋台から始まった…




2020年6月30日現在、236店舗を展開している『天下一品』。鶏ガラを使用したドロっとしたスープが特徴の「こってり」ラーメンは今やお店の看板メニューですが、このスープにたどり着くまで、天下一品には並々ならぬ苦労の日々があったのです。



 



 



■初日の売り上げは11杯……嫌がらせや暴力に負けず店を守った創業者



 



天下一品は1971年、銀閣寺にほど近い京都の交差点で始まりました。天下一品グループの創業者で現会長の木村勉さんは、高校を中退しバーテンダーや絵画商などを経験後、15年間働いていた会社が倒産したのを機に、元手が少なくて済むという理由でラーメン屋を始めたそうです。



 



当時の開店資金はなんと3万7千円。拾い集めた廃材を友人の職人に組み立ててもらい、屋台を作りました。ですが、すぐに商売が軌道に乗るというわけもなく、初日の売り上げは11杯と苦しいスタートでした。



 



また、屋台で営業していたということで、“怖い人”が場所代として金銭を要求してくるようにもなりました。金銭的に余裕がない木村さんが支払いを拒否すると、嫌がらせや暴行が1年以上繰り返されるようになったとか。そんななかでも木村さんは包帯を巻きながら、「どうすれば繁盛するのか」と模索しながら経営を続けたそうです。



 



 



■ついに“こってりスープ”が誕生! 40年以上愛され続けるラーメン店に



 



妨害に負けじと経営を続けた木村さん。嫌がらせはやがて止みましたが、葛藤は続きます。屋台仲間のおじいさんから教わったスープは平凡で、木村さんは「これではわざわざ足を運んでもらえない」と感じていました。その後数年間は、色々な材料を使って美味しいスープを探求する日々が続いたそうです。



 



来店客に話を聞き、自問自答を重ね、ついにたどり着いたのが、あのこってりスープ。鶏ガラを炊き出したスープは、こってりしつつも後味はすっきりしており、一度食べたら忘れられないような美味しさを持っていました。



 



その後、屋台を引いていたところにビルが建つことになり、立ち退きを覚悟したという木村さんでしたが、ビルのオーナーから声がかかりテナントに入ることになりました。それが天下一品総本店。現在も元気に営業中の同店舗は“天一ファンの聖地”ともされているようです。



 



それから40年経った現在、天下一品はこってりスープを武器に、押しも押されもせぬ人気ラーメンチェーンになりました。多くの来店客を虜にするスープは、木村さんの努力の賜物だったんですね……。

 


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