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「もうつきあいきれません」たまたまこの時期に母と同居するはめに…動静を監視している母にうんざり…




■たまたまこの時期に同居するはめに





昨年まで同い年の彼と同棲していたミナコさん(30歳)。ところが彼の父親が倒れ、彼は仕事を辞めて実家に戻ることになってしまった。「ついてくる?」と彼は遠慮がちに尋ねてきたが、ミナコさんは自分の仕事や将来を考えると、どうしても即答できなかった。



 



「だからいったん、遠距離恋愛にしようということで落ち着いたんです。彼と暮らしていたマンションの家賃は私ひとりでは払いきれない。そこで年明けに母がひとりで暮らしている実家に戻りました」



 



母が暮らすのは2LDKのマンション。10年前に、父が亡くなったときに母は生涯住めるようにと家を購入したのだ。



 



「私はひとりっ子だし、当時は遠方の大学に在籍していて親戚の家に住んでいたんです。母としてはそのままずっとひとり暮らしになるという設定だったんでしょう。ひとりで2LDKなら余裕ですもんね。ただ、2LDKならふたりで住むこともできる。最悪、何かあって私が帰ってきても大丈夫だと踏んでいたのだと思います」



 



ミナコさんは大学を卒業して都内に勤務したが、ずっとひとりで暮らして実家には戻らなかった。もともと母親との折り合いはあまりよくなかったし、仕事を始めたら自活したいと思っていたからだ。ただ、今回は新しい部屋をすぐに見つけることもできず、母が体調を崩しがちだとも聞いていたので戻ることにした。母も賛成だった。



 



「離れて暮らしていた時期が長いので、基本的には家庭内別居をしようと母に持ちかけました。いい年した大人同士ですから」



 



最初は母も同意していたのだが、暮らしているうちにだんだんと母親が彼女の生活に浸蝕するようになっていく。



 



 



■放っておいて、と叫ぶ日々





会社から帰ると、母が作った夕飯が並んでいる。そして残業で遅くなっても、母は彼女を待って食べずにいるのだ。それを見て、ミナコさんはうんざりした。





「私は私なりに食べたいものがある。昼にたまたま外でフライ定食を食べて、夕飯もフライだったりするんですよね。そうしたら母は、『じゃあ、昼に何を食べたか知らせてよ』と。子どもじゃないんですから、放っておいてほしいと言ったら、目に涙をためる。夫が死んでもひとりで働きながらがんばってきた母親が急に老いてみえて、それがまた腹立たしいんですよね」





母は昨年、定年退職をしたばかり。健康を考えて週に数回、パートには出ているが、かつての気力が失われているように見えた。





「かと思うと、私の部屋に入って掃除したり整理したり。郵便物なども開封はしないけど、どこから来たのかチェックしてる。怒ると泣いて、あなたを一生懸命育てて大学までやったのにと嘆く。もうつきあいきれません」





母の作る食事をあえて無視して、自分で食事を作るようにした。すると母は「何を作るの、私にもちょうだい」と始まる。それも無視していると、母は自室から出てこなくなってしまった。





3月からはミナコさんもリモートワークとなり、週に1度の出社以外は自宅で仕事をしているが、パートが休みになってしまった母はずっと家にいて、ミナコさんの動静を監視している。そんなふうにミナコさんには思えてしまうのだ。





「イライラしますね、日々。先日も私にかまうなと言ったら、『あんたは性格が悪い。だから男にフラれるのよ』って。私が彼と同棲を解消したのはそういうことじゃないのに。これには激怒して3日ほど口をききませんでした。依存しながら支配する母親のあり方に、私は本当にブチ切れそうです」





世の中が安定したら、早く住まいを見つけてひとり暮らしを始めたい。ミナコさんはそう考えているが、それまで「会社が保つかどうかも心配」だという。





久々に同居を始めると、お互いに親子でも他人という意識をもたない限り、こうした状況は起こりうる。家族であっても距離のとり方は重要だ。

 


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