「女の子の素直な欲求をいち早く読み取り、ハウツーで女の子の毎日を快適に楽しくするサイト」を目指しているというネットメディア『ハウコレ』が、『イケてる喫煙男子を見分ける5つのポイント』なるタイトルの記事を配信していた。
4月1日より施行された『改正健康増進法』、いわゆる「飲食店をはじめとする屋内施設の原則禁煙」に、新型コロナショックでより浮き彫りにされた喫煙の弊害……と、もはや愛煙家がモテる要素なんぞ、なに一つ残っていないはずの今のご時世に、そんな「イケてる」なんて形容がハマる「喫煙男子」がはたして実在するのか……と、タイトルを見て驚いた。とりあえず、その「5つのポイント」とは以下のとおり。
(1)マナーを守っている(歩きタバコやポイ捨てをしない)
(2)メリハリをつけている(休憩時間やひと仕事終えた後だけに一服する)
(3)喫煙する「理由」「ストーリー」がある(「息抜きの一つ」「○○がきっけけで吸い始めた」…など喫煙に対する明確な裏付けがある)
(4)健康面でバランスを取っている(喫煙で身体を害しているいっぽうで、スポーツをしたり、野菜やフルーツを積極的に摂取している)
(5)喫煙者ゼロのところでは吸わない(周囲の人たちへの配慮)
私はズバリ申して「喫煙者」だ。前出の5つをザッとなぞってみれば……一応すべて守れている……つもりだったりする。(3)の「喫煙する理由やストーリー」に到っては少々わかりづらくもあったけど、まあ「執筆の際のイライラを解消する」くらいの物言いでクリア……って感じでお許し願えますでしょうかw?
つまり、本記事を鵜呑みにするなら、私は「イケてる喫煙男子」の称号をいただけることになるわけだが、だからといって「じゃあ、もっとガンガン喫煙したってへっちゃらですよね」と安直に開き直れるほど、脳天気な性格でもない。あくまで「まだマシ」なだけであって、できるなら「禁煙」するに越したことはない……どうあがいても「嫌煙男子」には(対喫煙女子など、一部の例外を除いて)モテの面では勝てないのである。
健康云々の動機を一切棚に上げてみたとしても、喫煙は百害あって一利なし。第一にお金がもったいないし、喫煙しながら原稿が書けるスポットを探すのも困難(※私の自宅でさえ喫煙できる場所はキッチンの通気口の下かベランダのみと決めている)。しかも、口臭が気になるし、歯茎も痛みやすいし歯も黄ばみやすい……。
ってなわけで、「禁煙」のゴールへと向かうプロセスにあって頑張っている男子も「イケてる喫煙男子」……もとい「まだマシな喫煙男子」に与(くみ)してもらってはダメだろうか? そして、素敵な嫌煙女子に出会ったとき、「もし、アナタがボクと付き合ってくださるなら、タバコはきっぱりやめるから!」とプロポーズ──なんだかんだ言って「禁煙」の一番の特効薬は「恋」! 禁煙外来で処方してもらうクスリなんかよりも、おそらくずっと効く……に違いない?