日本におけるLGBTの割合は、7%とも8%ともいわれていますが、みなさんの周りに該当する人はいるでしょうか? 40代になってようやくカミングアウトしたという元公立学校教師であるそらやす先生(@rainbowsorayasu)さんの投稿が話題になっています。
何度説明しても 「13人に1人?LGBTの生徒はうちの学校にいないですよ、大げさだなー」という先生がいます。 LGBT=性同一性障害じゃないから、見てもわからないんですってば…と思ったら 『あなたが包茎かどうかわからないのと同じです!!』と保健の先生が言ってくれた。さすがだなと思った。
—そらやす先生 (@rainbowsorayasu) September 19, 2019
一見したところ分からないものだから「自己申告」しかないという意味では同じととらえたこの保健の先生の言葉に納得したというそらやす先生(@rainbowsorayasu)さん。自分自身も私も子どもの頃は言えず、つい最近まで隠してきたといいます。
前提が「いるわけない」だから、目に映らないってのもあるし、我々当事者の隠れっぷりが見事、ってことでもある
という投稿に共感する声も多く、いまも隠して生きている当事者からのコメントが刺さります。
「絶対わからないようにしてなきゃ、就職さえできない ホントつらい」
「大げさとか、いないとかいう大人がいて安全に感じないからカミングアウトができない」
そらやす先生(@rainbowsorayasu)さんは次のように投稿をつづけています。
正しいのは、「いないのではなく、たしかに存在するという事実だ!」と私は思います。 それが13人に一人だろうと、クラスに一人だろうと、3%だろうと。 「いない」と言われることの苦しさを少しでも想像していただけるだけで救われる
冒頭の保健の先生の発言に感銘を受けた人からは、
「教員でありながら、多様性に理解のない先生は本当に多いように感じます。 保健の先生、素敵!」
「この保健の先生みたいな先生がもっと増えて欲しい」
など賞賛のコメントが集まりました。
「先日、中学生にLGBTの保健指導を行いました。様々な性のあり方があることに驚きながらも色んな人がいて当たり前と自然と受け入れ理解しようとしている生徒がほとんどでした。問題なのは管理職クラスの大人。知識を得ようとも見えないものを見ようともしない。やっかいです。」
LGBT自体を知らないという人は少なくなってきたとは思いますが、その存在を無視したり、ないものにしようとしていては何も始まりません。子どもたちを教える立場の教師だからこそ、LGBTと真剣に向き合ってほしいですね。