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「ネット社会怖い…」「世論の手のひら返し怖い…」一連の吉本騒動で感じた“恐怖”の理由


 





「夏に男を悩ませる乳首透け問題」「痴漢告発イラストの完成度」「夜のお仕事サイトに添えてある店長コメントの秀逸さ」「プライベートが見えない沢口靖子の謎」……ほか、ニッチな事象を無理やり穿り返し強引なオチへと導くのが基本、私の得意スタイルではあるのだが、今日だけは火中の栗を拾う覚悟をもって、“レアな主流ネタ”に真正面から取り組んでみたい。



 



吉本興業の岡本昭彦社長(53)が7月22日、所属芸人らが反社会的勢力の宴席で闇営業を行っていた問題と、批判を浴びている同社の対応に対して、都内で会見を行った。たとえば、デイリースポーツはリード文から、



 




社長によるパワハラ・隠ぺい疑惑が浮上し、ダウンタウン・松本人志(55)から「吉本の危機」と苦言を呈される中、5時間半に及んだ会見で、雨上がり決死隊・宮迫博之(49)の契約解消を撤回すると発表。20日に宮迫とロンドンブーツ1号2号・田村亮(47)が行った“告発会見”に対し、具体的な反論を行わず、騒動を謝罪。完全に“白旗”をあげる展開となった。




 



……と辛口な論調で、そのお粗末さを報じている。



 



たしかに、ぐだぐだな会見ではあった。が、まず私が感じたのは、これは同日に放送された『バラいろダンディ』(MXテレビ)でも漫画家の倉田真由美さんが同じようなことを言っていたのだけれど、たった1日や2日でこんなにまで簡単に世論の風向きが「宮迫&亮最低→宮迫&亮可哀相→吉本最低」と変わってしまうものなのか……といった“今のネット社会の怖さ”である。そのダイナミックな“世論の手のひら返し”には、宮迫&亮の会見以降に堰を切ったかのごとく流出した“大物”たちによるテレビでの発言や、ネット上で次々と拡散されたお笑い芸人たちの芸人擁護寄りの吉本批判の声が大きく影響しているのは間違いない。おそらく21日の参院選の投票率や各候補の獲得票数にも少なからずのダメージを与えたのではないか? 結局のところ、どの党が得をしてどの党が損をしたのかまではわからないが……。



 



ここであらためて注目すべきなのは、宮迫&亮会見の直後に放送された『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)でのビートたけし(72)発言である。



 




「(事務所は)猿回しと同じで、おいらは猿なんだ。芸人だから。猿は猿回しが使っている。その猿が人を噛んだからといったって、猿に謝れって言ったってダメなの。飼っているヤツが謝るの。



 



それで、芸人がこういう姿を見せれば、リスクを負って(しまう)。あん時の、涙を流して記者会見したやつの芸を誰が見て笑うんだよってなるから。これはやらせたくないんだよ。これをやってくれるなって思うわけ。



 



芸事っていうのは、人を笑わせるっていうことは、そういうことを全部忘れて、明るく、くだらねえなぁっていうことが芸なんだから」




 



私は、今回の一連の騒動は、吉本所属の芸人だけにとどまらず、お笑い界全体を未曾有の危機へと巻き込むほどの一大事にまで発展しかねない……と杞憂する。ビートたけしが指摘するとおり、「笑いへと通ずる明るく、くだらねえこと」が、あの宮迫&亮の号泣会見ですべて吹っ飛んでしまった。こうも生々しいお家騒動的な裏事情をさらけ出された日にゃあ、もう人は宮迫や亮の芸で笑えないだろう。それどころか、本案件に関して真摯な意見を各メディアに発した芸人らの芸で心底笑うことすら、困難になりつつある。もはや誰がなにをどう主張したのか、混沌状態になっている。だから、最近のバラエティ番組を観ても、随所から歯切れの悪さが伝播しまう。ほんとネット社会って怖い……。



 



ただ、そんななか、徹底して沈黙を守っている大物中の大物がいる。ダウンタウンの浜田雅功(56)だ。このスタンスを「冷たい」と見る向きもあるようだが、今回大きく“動いた”相方に対し、もしかすると浜ちゃんは、あえて“動かない”ことによってコンビの、ひいてはお笑い界の“最後の砦”を一人孤独に支えているのではなかろうか。ビートたけしの言に倣うならば(少々曲解になるのかもしれないが)、“同僚”が起こした洒落にならない事件に首を突っ込まず、シカトを貫きとおすのもまた、お笑い芸人としての一つの正しい姿勢だと私は考える。「最近のバラエティ番組を観ても、随所から歯切れの悪さが伝播してしまう」のは、松っちゃんも例外ではないのだから……。



 



【追記】ちなみに、私は今回の社長会見のぐだぐだぶりを見て、逆に正直ちょっとだけ、吉本興業サイドが可哀相になった。本来がれっきとした労使問題なのだから、そりゃあ“労働者側”である芸人さんたちは、こぞって芸人さんの味方をするだろう。号泣してすべてをぶちまけてしまうのもアリだろう。いっぽうで“経営者側”は労働者だけじゃなく、それこそ株主や顧客の利益やニーズをも背負わねばならない立場ゆえ、発言のひとつ一つが曖昧、しどろもどろになってしまうのも、ある程度はしょうがないんじゃないですか……ね?


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