ネットやテレビで毎日のように有名人の結婚、離婚、不倫ネタが流れています。「なるほど」という論調もあれば「ちょっと違うでしょ」といった報道もありますよね。この「ちょっと違うでしょ」的な報道・世論に対して、結婚離婚カウンセラーの岡野あつこがモノ申していくこのコーナー。30年近く、3万5000件もの男女の色恋を目撃してきた岡野あつこの「反論」だけに、ちょっとやそっとじゃ太刀打ちできない!?
「寝転んで横を向くっていうのは、密室のベッド以外であまりない。それをロマンチックな昼にされちゃうと、やきもちやいちゃう」――アンミカさん
フリーアナウンサーの赤江珠緒さん(44歳)とお笑い芸人の博多大吉さん(47歳)の“お花見デート”が写真週刊誌にスクープされた。赤江さんいわく、「“芝生のベッド”に誘ったのは私」と告白。昼食後、次の仕事までの空き時間に、「せっかくだから桜でも見ましょう」と満開の桜の下でお花見することを提案した際、“デート写真”を激写されたとのこと。
この報道を受け、モデルのアンミカさん(47歳)は、「寝転んで横を向くっていうのは、密室のベッド以外であまりない。それをロマンチックな昼にされちゃうと、やきもちやいちゃう」とコメント。自分のパートナーに置き換えて考えた場合、“お花見デート”をした二人の関係に嫉妬をするというが……。
Vol.01 仕事仲間と寝ころんだら浮気なのか?
アンミカさんのように「既婚者の“お花見デート”はナシ」と考えるのは、よくも悪くもパートナーに一途な人。「パートナーにはいつでも自分のことだけを見ていてほしい」というマジメ度の高い人は、「たとえ仕事の延長であっても、自分以外の異性とお花見するのは許せない!」と、とらえるでしょう。
一方で、仕事仲間や友情を優先する人であれば、「“お花見デート”くらいあって当然。どこがいけないの?」ととらえるもの。仕事の悩みや達成感を共有でき、ときには家族よりも多くの時間を過ごす仲間、そしてやましい関係ではないからこそ、オープンにお花見を楽しむことができると考えます。
このように、仕事上のチームメンバーとしてお付き合いのある男女の“お花見デート”には、賛否両論あるはず。ですが、正論はさておき、「ナシという気持ちも理解できるけれど、アリになっちゃう」というというのが多くの人の本音ではないでしょうか。
今回の報道で、私が「二人は、まだ恋愛関係になっていない」と推察する理由は、手をつないでいる二人の写真が一枚もなかったからです。芝生の上に座っている写真も、寝転んでいる写真も、二人の間に距離があるものばかり。一年に一度、この時期だけしか楽しむことができない満開の桜の下という絶好のシチュエーションで、相手に少しでも恋愛感情を持っているなら、手くらいつながずにはいられなくなると思いませんか?
それをしないというのは、たとえ“親愛感情”を持っていたとしても、今はまだ恋愛感情を持つ関係になっていないということ。あるいは、仮にお互いに好意を持っていたとしても、人前ではそれを隠すだけのモラルを持ち合わせているということでしょう。手をつないでいなければ、噂を立てられることはあっても、弁解の余地はいくらでもあるからです。もしも二人が「友達以上、恋愛未満」の時期にいるなら、手をつなぎたくなるところをぐっとこらえたのは評価すべきでしょう。“手つなぎ写真”が公開されることで与える仕事への影響や、お互いの家族へのダメージは決して小さくないからです。欲望を抑えたプロ根性はお見事ですね。
岡野あつこの反論
「手をつないでないからいいのよ!」