『週刊女性PRIME』で、美容整形外科『高須クリニック』の高須克弥院長が連載しているインタビュー形式のコラム『Yes! 高須克弥』がなかなかに面白いので、けっこうな頻度で愛読している。
たとえば「顔の作りが小さく、パーツも小ぶりな人は老けて見えづらい」「太ったり痩せたりをあまり;繰り返していない人は皮膚の伸び縮みがないのでシワがでにくい」……など、美容整形外科の視点から見た“美人論”を、黒木瞳(58)や松田聖子(56)……と、芸能人の実名を挙げながら解説するそのロジックは、じつにわかりやすく、当然のこと説得力もハンパない。
そんな高須院長が、『女子SPA!』から『北川景子に新垣結衣…女性が“なりたい顔”の盲点を、高須院長が指摘する』なるタイトルの、やはりインタビュー形式のコラムを配信していた。「一般の女性でも美容整形によって芸能人よろしくの“なりたい顔”になれるのか?」について、高須院長が一問一答で専門医の立場から持論を展開する内容で、コレがまたどれを取っても「言い得て妙!」で、しかも、どのすべてもが「ラーメンに例えることができる」という大発見を、私はしてしまったのである。さっそく、ひとつ一つを“ラーメン化”していってみよう。
──「なりたい顔」の常連の中では、北川景子がもう骨格から違う別格美人な気もしますが…なろうと思えばなれるもんでしょうか?
高須「なれますよ。リスクを覚悟すれば、美容整形で骨を削ったりして骨格を変えられるからね。お金と時間をかければ顔は別人のように変えられるけど、自分のDNAを目一杯使うほうが賢いですよ」
仮に、あなたが豚骨醤油ラーメン屋の店主だったとする。しかし、客の入りがどうも芳しくない……さて、あなたはどうすればいい? その店をいきなり高級フレンチレストランに改装してしまうのは問題外。「あっさり塩ラーメン」にメニュー変えしたところで、その味はしょせん付け焼き刃。つまり、豚骨醤油のDNAを活かした「つけ麺」にチャレンジしてみるのが正解なのだ!
──(北川景子に対して)新垣結衣や石原さとみは、造形的に超美人というより、雰囲気がかわいい美人という気がします。
高須「それが逆に美人につながっているんじゃない? (中略)(新垣や石原のような)ちょっとスキがあるほうが人気は出やすいでしょう。完璧な美人って近寄りがたくて…ということもある」
私は、今流行りの読み方がよくわからない難読漢字を使った店名の、「添加物は一切使っていません」みたいなこだわりがやたら強いアーティスト気取りの、いわゆる「ニューウェーブ系ラーメン屋」が、ちょっと苦手だったりする。それよりは化学調味料(うま味調味料)を躊躇なくどばどば使ったチェーン系の『○将』だとか『日○屋』だとか、地元の雑然とした中華料理屋で出てくるラーメンのほうが落ち着いたりすることもあるのだ!
──「この顔になりたい」という希望で、ありがちな要注意ポイントはありますか?
高須「ひとつは、パーツだけマネたい、という希望ね。お金がないから目だけ、この芸能人と同じようにしたい、とか。でも、顔は全体のバランスだから。目だけこの人みたいなのをつけても美人になるわけじゃない、って止めるんだけどね」
私は、還暦をまもなく迎えるにもかかわらず、いまだ知る人ぞ知る“大食漢”である。だが、ラーメンだけはどんなに腹ぺこな状態であっても、絶対に「大盛り」は注文しない。なぜなら、麺を増やすことによって、ラーメン全体の味のバランスが崩れてしまうから。どんなに「美味い」と評判のラーメン屋でも「大盛り」にした時点で、間違いなくそれは“別物”になってしまうのだ!
高須「もうひとつは、顔にも各時代の流行があること。いま人気ある人に似せても、将来、古臭い顔になることがあるんです。(中略)昔は天地真理の顔になりたい人がいっぱいいたんだよ。あと、小柳ルミ子が人気あった頃は、えくぼを作りたい、とかね。いまえくぼを作りたい人は1人もいなくなった」
私が、まだ東京に出てきたばかりの30年ほど前。ラーメン・トレンドは、神宮前の『ホープ軒』やら、環七沿いの『土佐っ子』といった「背脂チャチャチャ系」が全盛で、夜中に足を運んでも常に行列をなしていた。けれど、近年の健康ブームに逆行してしまったのか、もはや往年の勢いは見る影もない……。たま〜にあのギトギトなラーメンが恋しくなることもあるのだが……。草野球の試合が二連続したときとか?
以上、実際「ラーメンに例えて」みれば……たいした発見でもなかったですね(笑)。