2019年9月に、ポケベルのサービスが終了します。現在、ポケベルのサービスを利用している人は1,500人程度。スマホで事足りるけども、需要はゼロじゃない。だったらメルカリやヤフオク!で取引されているのでは? と思って調べると、案の定……。
■なぜ売れるのか
たとえば、ヤフオク!ではポケベル本体(東京テレメッセージ)が5,993円で落札されています。
メルカリでも数百円〜2,000円程度で取引されていました。
やがて使えなくなるポケベルをなぜ買うのか? 主な理由は4つです。
1.ギリギリまで使いたい
サービス終了間際まで使いたい人が、万が一の故障にそなえて買うことも考えられます。スマホではなくポケベルを使うシチュエーションは正直イメージできませんが、そういう可能性がゼロとは言い切れません。一般販売されていないので、もうヤフオク!やメルカリでしか手に入らないのです。
2.演劇やテレビの小道具
平成を振り返る番組や演劇で、ポケベルが取り上げられるかもしれません。制作スタッフがヤフオク!などで実物を探すことが容易に想像できます。
3.コレクターアイテム
規模はわかりませんが、どんな物にもコレクターはいます。コレクターたちが、自分の持っていない機種を買う可能性は高いでしょう。
4.投資
将来的にポケベルの価値が上がることを見越して買う人もゼロではないでしょう。いってみれば投資です。実際、昔の携帯電話がヤフオク!で 10,000円以上で落札されるケースもあるのです。
ただ、投資するには、どのポケベルがどれくらい値上がりしそうか、見極めないといけないので、素人には難しいかもしれません。
■ポケベルを売るときの注意点
もし家に使わないポケベルがあれば、出品してみましょう。お金になるかもしれません。その場合、ポイントは4つです。
1.電源が入るかどうか
まずは電源が入るかどうか。通信会社との契約に関しては、あまり気にしなくてもいいと思います。なお、電源が入らない場合も「電源は入りません」と商品説明欄に書いておけば、トラブルになることはありません。
2.製造年月日はいつか
製造年月日が分かれば、記載しておきましょう。できるだけ新しい方が良いですが、かなり前の物でも需要はあります。分からない場合は、「製造年月日はわかりません」と書いておくと丁寧です。
3.型番は何か
ポケベルのどこかに型番が書いてあると思うので、それも明記しておきます。機種名が分からず型番で検索する人は少なくありません。家電だと、型番記載は鉄則です。
4.“中古品”と明記しているか
電源も入るし、見た目も傷がなくキレイ。だとしても、中古品であることには違いありません。何かしら見落としがあるかもしれないので、「中古品ですので、その点ご理解ください」や「神経質な方の購入はご遠慮ください」と書いておきましょう。この一文があると、トラブル回避になります。
サービス終了で、ポケベルの機能的な価値はなくなってしまうわけですが、だからこそ、違う側面で価値を見出している人がいるのは確かなようです。