先日、俳優で歌手の及川光博さんと女優の檀れいさんが離婚を発表しました。
離婚の理由については、「出会いから9年、2011年7月に夫婦となってから7年間、共に学び、支えあい、仲良く過ごしてまいりましたが、互いが仕事に集中するあまり、時間的にも精神的にもゆとりが持てなくなってしまったのが実情です」と二人が連名で報告。「共に表現者として尊重しあい、笑顔で出した結論です」と、結婚生活を円満に終わらせた形になりました。結婚当初から「仮面夫婦では?」と噂されることもあったようですが、その割に二人とも大きなスキャンダルが報じられることもなく、7年間の結婚生活が続いていました。
及川さんは1996年に歌手としてデビュー、「王子様キャラ」で人気になった後、現在も俳優として活躍。檀さんは2005年に宝塚歌劇団を退団後も女優として人気。二人とも仕事も順調、かつクリーンなイメージもあって「生活感がなくミステリアスな部分もあるけれど、美男美女の素敵な夫婦」という印象を与えていたのではないでしょうか。
プライベートの夫婦の話題もそれほど聞こえてくることもなかった及川さんと檀さんは、離婚についてもトラブルがあったことを知らせる報道もほぼ皆無。お子さんがいなかったことも影響しているかもしれませんが、「慰謝料なし」「財産分与なし」というサッパリしたスタイルで離婚を決めたようです。
最近では一般的にも、及川さんと檀さんのような形で結婚生活を終わらせる40代の夫婦は増えています。「お互いに新しい恋人ができたわけではないものの、このまま一生、今の相手とパートナーシップを組んで夫婦生活を続けていくのはどうか」と考えた末に、新しい道を選択する、というケースです。
こういう選択をする夫婦に共通する特徴は、「お互いに仕事が順調である」「子どもがいない」「男として、女としてまだまだ魅力的」ということがあげられます。40代といえば、仕事に対する自信や責任感が増してくる時期。子どもがいなければ、自然とお互いに自分の仕事を優先させるようになり、それぞれ新しいステージでの可能性も描くようになるからです。
しかも、どんなにラブラブなカップルであったとしても、結婚して7年たてば、出会った頃のままの情熱的な男女の関係ではなくなっているはず。すると「新しい人生で新しいパートナーと歩んでいくのもアリかもしれない」という考え方が生まれることも否定できません。
今は人生100年時代といわれています。40代ならまだあと半分以上、人生の時間は残されているわけですから、「今のうちに人生を仕切り直そう」と思い、“前向きな離婚”を決めることも少なくないのです。
及川さんと檀さんも、お互いが幸せになるために離婚を決める、という今どきの“幸せの選択”だったのでしょう。