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【結婚・離婚の幸福論】元貴乃花親方の発言で話題の“卒婚”。夫婦それぞれのメリットとは?


写真:Fujifotos/アフロ


元横綱で貴乃花親方の花田光司さんと元フジテレビアナウンサーの河野景子さんが離婚していたことが報道されました。二人は1995年、花田さんの横綱時代に結婚、3人の子どもたちが誕生しています。



 



今回の件について花田さんは「夫婦を卒業する“卒婚”です。(妻である河野さんに対しては)自分の道を行ってほしい」「円満な夫婦は別れない。円満じゃないから別れるということ」とコメントしていると言います。



 



長い間、おしどり夫婦として知られていた二人でしたが、別居している期間もありました。花田さんは現役引退後、弟子たちの指導のために貴乃花部屋で生活し、河野さんは自宅で暮らしていたとのこと。生活拠点が異なれば、夫婦が一緒にいる時間も少なくなって当然でしょう。



 



今回、花田さんは「卒婚」という言葉を使いましたが、じつは一般的にも熟年離婚を考える夫婦の間で「卒婚」という意識が高まっているのも事実です。



 



そもそも「卒婚」とは、長く連れ添った夫婦が、夫の定年退職や子どもの独立などをきっかけに、婚姻関係を解消しないままで、それぞれ新しい道に進んでいくライフスタイルのこと。タレントの清水アキラさんや加山雄三さんが「卒婚宣言」をしたことでも話題になりました。



 



卒婚のメリットは夫と妻、双方にあります。たとえば夫側は、「自分の好きなことのために、自由に時間を使える」「家事や子育てを手伝う必要がなくなる」、妻側は「夫の世話をする必要はないものの、妻としての権利や世間体は保ったままでいられる」「“男手”が不足した時など困った場面でだけ夫を呼び出せる」といったことも卒婚のメリットです。



 



ただし、卒婚はあくまでも「離婚はせずに」生活の場を別々にする、ということ。今回の花田さんと河野さんのように本当に離婚をすると、卒婚のメリットは受けにくくなってしまうでしょう。卒婚は、あくまでも「一緒に住みたくないから離婚する」という短絡的な考えを回避するための、生産的な選択肢のひとつ。離婚はしないにこしたことはないからです。



 



二人が選択した離婚という背景にどのような事情があったのかは夫婦にしかわからないこと。ですが、これからの人生を生きていくうえでよほど決定的な「何か」があったことだけは事実でしょう。


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