日本国中がサッカーほぼ一色に染まっている今日この頃のなか、あえてのこんな野球ネタがYahoo!ニュース上に、ひっそりと紛れ込んでいた。『週刊女性PRIME』の配信によるものだが、とてもイイ記事だったので、あえてここcitrusでも紹介してみたい。
『柴田恭兵(66)、草野球で「3番・セカンド」しかもダブルヘッターこなす』なるタイトルで、要約すれば
「都内某軟式野球場で、今年8月に67歳を迎える俳優の柴田恭兵さんが草野球をガンガンやってます」
……といった風である。現在、柴田さんが所属しているのは5チームほど。その真摯な取り組みぶりを、同記事内では以下のように紹介している。
6月中旬、早朝8時に記者が球場を訪れると、そこにはハードボイルドな黒いユニフォームに身を包んだ柴田の姿があった。この日、3番セカンドで先発出場した柴田は、まさにチームの主力選手。
「柴田さんは全く年齢を感じさせません。走り方なんて(『あぶない刑事』の)“ユージ”そのもので、盗塁もできますし、打球もよく飛ぶんです。セカンドは難しいポジションですが、いつも華麗なグラブさばきを披露していますよ」(草野球関係者)
(中略)試合が終わると、オレンジのユニフォームに着替えて、(中略)隣接するバッティングセンターへ。
(中略)帰宅するのかと思いきや、2試合目に参加するため再びグラウンドへ。ユニフォームを着替えたのは、1試合目とは違うチームに合流するためだった。
(中略)2試合目を終えた柴田は、近くのレストランへ。昼食のそばを食べ終えると仲間達に「また来週ね」と挨拶し、笑顔で帰路についたのであった。
じつを明かすと、この「2試合目」のリーグ戦には、私が所属する草野球チームも参加しており、リーグ戦ゆえ総当たり形式となるので、柴田さんのチームとは何度も対戦している。
私が言うのもなんだが、このリーグはなかなかレベルが高くて、そのなかでも柴田さんが所属するチームはとても強く、実際のところ何度もリーグ優勝を果たしている。しかも、柴田さんのセカンドはお世辞抜きの“鉄壁”で、エラーはほとんど期待できないし(柴田さんだけじゃなく、このチームは守備の固さが売りだったりする)、攻撃では中軸を打つ柴田さんは長打力もあって、とにかくチャンスに強い。得点圏内にランナーがいるときの柴田さんは、我々のチームからすればホント「嫌なバッター」なのである。
たま〜に私がヒットを打って、二塁まで進塁したりすると、柴田さんはいつもホンのちょっぴり微笑みながら「ナイスバッティング」と声をかけてくださる。それがまたカッコ良くて、私もうれしくてうれしくてたまらない。10歳年上で、私には到底真似できない熟練かつ若々しいパフォーマンスを見せる柴田さんは、私にとってまさに「究極の目標」なのだ! 外見は抜きにして……(苦笑)。
かつて、なにかのインタビュー取材で「夢は70歳になるまでに3割を打ちたい」……と、語ったという柴田さん。いっぽうの私は「70歳になるまでに出塁率3割を目指したい」……と、改めて心に誓ってみるのであった。