ぱっちり二重もいいけれど、すっきりした目元が魅力の“ひとえ美男子”に惹かれる女子が増えています。けれど、子供の話になると必ず、「うちの子は一重だから……」というママがいるのもまた事実。一重だから、「二重より可愛くない」というのでしょうか。
日本人の場合、二重まぶたは全体のわずか3割にすぎず、一重はむしろポピュラーなはず。一重って本当に残念? 何より本人はどう思っているのでしょう?
家族全員が二重の中、「一重は自分だけ」という“ひとえ美男子”TSUBASAさん(Thinking Dogsボーカル)に聞いてみました。
―― 一重まぶたはコンプレックス、でしたか?
うちは二重家系なんですよ。親戚中見渡しても一重は僕だけで、僕しかこういう目がいないのはコンプレックスでしたね。でも、東山紀之さんファンの母が「あんた、一重だから東山くんみたいでいい感じ! 私の思いが通じたのかしら?」って言ってくれて(笑)。そのせいか、気にはしていたけれど、さほど引け目は感じなかったんです。
長男だったので、たっぷりみんなに可愛がられたことも大きかったかもしれません。
ただ、一重のことは大人になってからのほうが気になりましたね。「世の中でカッコイイって言われる人って、無条件で二重だよな」と思いましたし。自分でもGACKTさんとか阿部寛さんにすごく憧れていましたから。
――女性だと、そこでアイプチを使ってみたりしますよね。
僕も使ったことありますよ! そのときはもうバンドをやっていて、まわりでメイクやアイプチをしている人がいましたし、似合ってる人もいたので。で、自分もと思ってやってみたら、ものすごくヘンなバランスになっちゃって。やり方がヘタクソだったのかもしれないけど、目が引っぱられる感じにも耐えられなくて。もういいやと(笑)。
――それでも、しばらくは二重にしていたんですか?
いえ、家でこそっとやって、「あ、もう全然似合わない。やーめよ!」って。チャレンジは1回で終わりました(笑)。「やっぱり、このままでいいな」というか、別にそこに固執してもな……とも思ったので。なんか、自分のコンプレックスにつかまって、気にしているほうがカッコ悪いなと思ったんです。
――気持ちを切り替えた。
はい。何も男の価値が目ひとつで決まるわけじゃないし、それさえ好きにさせるような自分の魅力みたいなものを、他のところで出せたらいいなと。僕は歌も歌うし、スポーツもがんばっていますし、今はそういうところで自分のよさを見せていけたらいいな、と思っています。
――じゃあ、逆に一重の女の子も大丈夫?
もう全然大丈夫です! 目元のスッとした女性、とても素敵だと思いますよ!
涼しげでいて人なつっこい瞳が印象的なTSUBASAさん。まぶしいほどまっすぐな男性に育ったのは、「お母様の肯定的なまなざし」と「ご家族の愛」、そして「コンプレックスに向き合う強さ」を培ったからだといえましょう。“ひとえ男子”のママさんは、「うちの子は……」なんて言わず、ほめて伸ばして! 息子さんを素敵な“ひとえ美男子”に育ててくださいね!