星の数ほどメディア上に蠢(うごめ)く「恋愛ナントカ」という肩書きを持つヒトたちのなかでも、私が最近絶大なる信頼を(勝手に)置いている恋愛コラムニスト兼恋愛カウンセラーの堺屋大地さんが、日刊SPA!に『好きな女性に「頭ぽんぽん」を絶対にしてはいけない理由』なるタイトルの記事を寄稿なされていた。
冒頭で、堺屋さんは
少女漫画やラブコメドラマなどで、ヒロインがイケメンから “頭ぽんぽん”されてキュンとしているシーンは、よく見かける王道演出でしょう。
(中略)しかし、実は意中の女性に頭ぽんぽんするのは、リスクが高すぎる愚策なのです……!
……と、警鐘を鳴らす。一体なぜなのか? とりあえずはその “理由”を見てみよう。
(1)そもそも頭ぽんぽんされたことで(相手の男性のことを)好きになるわけではないから
(2)女性は好きでもない男性に頭(髪)を触られたくないから
(3)イケメン気取りのナルシスト野郎だと思われる懸念があるから
(4)「よくできました」という上から目線のニュアンスが伝わってくるから
さすがである。どれも「まったくもってそのとおり!」だと私も思う。とくに (2) ! 女性は「せっかくキメてきた髪型のセットを乱される行為を嫌う」傾向が強く、私もまだ若かりし未熟だったころ……「けっこういい感じに関係が温まってきてるんじゃないか!? 」と(自己)ジャッジしていた、とある女性の巻き巻きヘアを無造作にぽんぽんと軽叩きした途端、その子の表情が鬼の形相へと豹変し、無言の手櫛で自身の髪を何度も直された……という苦い経験がある。あのときの彼女の、私を一瞬キッと睨んだ眼は本当に怖かった……。
記事中で、堺屋さんは
厳密にいうと、(女性は)「頭ぽんぽんされたからキュンとする」わけではなく、「好きな(or 気になっている)相手から頭ぽんぽんされたからキュンとした」というパターンが大半なのです。
……と、指摘するが、仮にもし「頭ぽんぽんされただけで、相手が誰であってもキュンキュンしまくってしまうような女性」が実在したとしよう。だがしかし! 「頭ぽんぽん」は残念ながら……たとえば同じくらいの身長の女性にやっても、肘の位置が高くなりすぎて不恰好になりがちで、無理して脇を締めてやったら、相手の後頭部あたりを打撃する横振りのスイングになる──いわば、ツッコミがボケを平手でシバく「ドツキ漫才」みたいになってしまうのだ。したがって、ここで
「頭ぽんぽんは最低でも身長差が20センチ以上の女性にしかできない」
……という定則が生まれる。つまり、身長約170センチの私ならば、身長150センチ以下の女性にしか「頭ぽんぽん」はしちゃいけないわけであり、 “できる相手”は相当に限定されてくる……。
ただでさえ、ちょっと女性に触れただけでも「セクハラ認定」されてしまうご時世である。なので、いくら「この子はオレに脈がある!」といった100%に近い確信があっても、プラトニックの壁を超えていない時点では、ぽんぽんするのはせいぜい「肩」くらいにとどめておいたほうが万全なのではなかろうか。
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